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部下育成の必須スキル【コーチングスキル】①
こんにちは!
コーチングのノウハウや知識は世に多く出回っているはずですが、多くの人が実践しきれていません。かくいう私もその一人で、自分に都合の良いようにコーチングを解釈し、見事に失敗しました。なぜコーチングに失敗してしまったのか?また、これからコーチングを覚えるには何が必要なのか?
前回からの投稿でコーチングの基礎をお話ししていきます!
このコーチングだけを覚えればマネジメントができる!というわけではありませんが、育成において習得しておくべきスキルの一つです。ぜひ学んでみてください。
今回参考にする本はこちら
播磨早苗著
目からウロコのコーチング〜なぜあの人には部下がついてくるのか?〜
早速コーチングのスキルの話から行きたいのですが、その前に前提となるスキルを紹介させてください。枝葉の技術だけを知っても、幹がしっかりしていなければうまく使いこなせません。中身のないコーチングを連発してしまうことがないように、基礎からしっかりいきましょう!
無愛想な人にコーチングされたいか?
コーチングをする人が話しかけづらかったり、愛想がよくなかったとしたら、果たしてコーチングはうまくいくでしょうか?なんかこの人信用できないな〜という感覚を抱かれては、こちらのフォローやアドバイスにも半信半疑になってしまって、素直に動いてくれなくなります。
「何かこの人には裏の意図があるな…」と思われたら最後。「私を自分の都合の良いように動かしているんだな…」という疑念を持たれることになります。疑念を持ったままでは、全力をつくすことはできませんよね?
前提の段階で「この人の言うなら!」と全力で信頼してもらえることも稀ですが、やはり疑われない程度の信頼感は前提として必要です。
コーチングの前提となるスキル「ペーシング」
このように印象が悪くなる人はペーシングができていないと、本書では書かれています。
多くの人が陥ってしまうポイントがこのペーシングができていないという点。コーチングの前提となるスキルです。
ペーシングとは「あなたとは異質じゃない。というアピールを言葉・態度・アクションで行う」のがペーシングです。このペーシングはコミュニケーションスキルの一つで、仮にペーシングがうまくいかず異質とみなされると、危険・怖い・信頼できないなどの印象を持たれてしまいます。
逆にペーシングができると、話を聞いてくれるくらいの信頼感は持たせることができます。
愛想をよくすることがかっこ悪いと思ってしまっている
コミュニケーションの入り口でつまづく人は、このペーシングをかっこ悪いと思って嫌いがちです。
というのも、第一印象を親しみやすくするためには声のトーンや表情などを変えないといけないので、場合によっては今までの自分のコミュニケーションを変える必要も出てきます。
私もペーシングを嫌っていました。以前は無口なタイプだったので、口数は少なく、声も小さく、雑談もあまりしないタイプでした。相手を褒めることも、相手のプライベートにも全く興味なかったのです。そんな当時の私にとっては、大きな声で明るく陽気に振舞いつつ、人のことに興味を持ったように話すということは、あまり好きにはなれませんでした。
当時は、そんな自分の変化が恥ずかしく、自分でも受け入れられず「おれはこんなキャラじゃないし…」という根拠のない言い訳を心の中に持っていました。
しかし、そんな心持ちではコーチングはうまくいきませんし、誰の役にも立てません。マネジメントする立場なら、責務を果たしていないことにもなります。自分の安いプライドで駄々をこねていては、コーチングはうまくいきません。
ペーシングの具体的な方法は?
さてペーシングの必要性と重要性について長々と話してきましたが、じゃあどうすればペーシングを行えるのか?を見ていきましょう。
とはいえ悪印象を与えないコミュニケーションを心がければいいので、女性であれば自然とできている人も多いようです。男性はペーシングが苦手な人多いように思いますが…
ペーシングの内容ですが、基本的には話を聴く際の身体の向き・声・あいさつ・返事・表情などで、個人的には時間を守るなどの最低限のマナーと呼ばれている類も必要になるのではないかと思います。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
身体の向きは相手に正対していなければなりません。話を聴くときに明後日の方向を向いていては「ちゃんと話を聞いてくれていない」という印象を持たれてしまいます。さらに、目線もはずしてばかりではいけませんし、話している最中にパソコンをさわっていたりスマホを見たりなどは論外です。自分は話に集中できているとしてもあまり意味はなく、相手が話に集中してくれていると思っているどうかが重要です。「あなたの話に集中しているよ」という姿勢を取り、その思いを伝えることが重要です。
次に声についてですが、小さな声でボソボソと喋られても聞き取りづらいし、信頼感に欠けます。この人大丈夫かなあ…と不安にさせてしまうことでしょう。声は大きさと話すスピード、抑揚のつけ方とトーンやニュアンスに気をつけなければなりません。
そして挨拶と返事。みなさんは挨拶や返事をしてくれない人をどう思いますか?別に大丈夫という人はかなり少数派だと思いますが、ほとんどの人が良い印象を受けないでしょう。というかそのあとのコミュニケーションに障害が出てきます。話しかけづらくなったり、イライラしたり…挨拶は自分から、爽やかににこやかに。返事も相手に聞こえるように明るく行いましょう!
最後に表情ですが、常に無表情の人はなんかとっつきにくいですよね?逆ににこやかな表情を持つ人に対してはこちらの意見を伝えやすいし、話しかけやすくもあります。
さて、いくつかペーシングの要素をお伝えしてきましたが、見てもらうとわかる通り、そこまで特別なスキルというわけではありません。日頃からしっかり意識していればどうにかできそうなレベルです。ただ、声に関しては発生の練習をしたりが必要になるかもしれません。(私も発生の練習はみっちりやりました)
ケースバイケースですが、コミュニケーションにおいて言語そのものから伝わる印象は10%にも満たないと言われています。ある意味では、ペーシングはコーチングよりも重要な部分とも言えますので、このペーシングができてからコーチングを行うようにしましょう!
それでは長くなってきたので今回はこの辺で。
次回からはコーチングの中身に入っていきます!できるだけわかりやすく解説していきますので、ぜひご覧ください!