
部下を成長させるための必須スキル〜管理職が絶対に学ぶべきフィードバック実践編〜①
こんにちは。
前回まででフィードバックの具体的な方法をお話しました。
今回からはフィードバックを実践する上での心構えをお話していきます。
参考図書はこちら
フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4569832903/ref=cm_sw_r_li_api_i_DMTT4CDP22138VNCMEKW
ではいきましょう!
あなたは相手としっかり向き合っているか?
あなたはフィードバックを行う際に相手としっかり向き合っていますか?
指摘をするのは緊張するし、言いづらいものですよね。
しかし、いざフィードバックで部下と対面した時に挙動不審になったり、不安になって目をそらしてはいけません。不安は伝わり、部下がきちんと話を聞いてくれなくなります。
腹をくくる
相手から逃げない
しっかりと相手に向き合う
そして「上司の覚悟」を見せつけてください。
しっかり向き合うことで相手も真剣に聞かなければならない。という気になります。言うべき事を的確に冷静に相手に伝える事ができれば、相手は必ず聞いてくれるので、勇気を持って向き合いましょう。
あなたは、ロジカルに事実を通知できているか?
あなたは、抽象的なフィードバックを行ったりしていませんか?
例えば
「こういうミスは良くないよ。次回から気をつけて」とか
「情報は共有しないとダメだよ」とか
「挨拶はしないとだめだよ」とか…
こういう言い方ではなぜそのミスがダメなのか?どのような結果に繋がるのか?という理由を伝えることができません。
必ず、事は詳細にロジカルに伝えることが重要です。そうすれば部下も自分の課題をより明確に把握する事ができ、適切な問題解決につなげる事ができます。
また、感情的にならず、淡々と客観的なスタンスを崩さず事実を元に話していきましょう。
あなたは、部下の反応を見る事ができているか?
通知したら、部下の目、顔、手などの動作、何を言うのか、しっかり反応を見極めましょう。
相手の言い訳も一旦受け入れて、その上で伝えるべき事を伝えること。言い訳がましいと思ってイライラせずに、冷静に、客観的な視点を持って部下の話を聞きましょう。
また、反論にひるんではいけません。そのまま相手の反論を受け入れてしまうとできていない事やミスが相手の中で正当化されて、その相手以外のスタッフも同じような言い訳を使い始めるきっかけとなります。
「仕事人として相手がなすべき事」を指摘しましょう。
要は受け入れて攻めるという事が大事です。
相手の話を冷静に分析しつつ、理論のほころびを待ち、切り返して攻めましょう。
もちろん、部下の言い訳(理由)に整合性があり、本人に落ち度がなければこちらが反論する必要がありません。
その点は勘違いなきよう。
あなたは、部下の立て直しをサポートできているか?
立て直しの策は、部下一人に考えさせず、一緒に考えるようにしましょう。
一方的に立て直し策の立案を押し付けても、部下の中に解決の材料がない場合もありますし、フィードバックの冒頭で「一緒に解決策を探す」と約束しているので、話のつじつまが合わず、部下は不信感を覚えます。
しかし、何から何まで考えてあげるのもまた良くないので、最終的に何をするのかは本人に選択させましょう。
何が良くて何が悪かったのかを考えさせて、未来への行動の指針を作っていく事が重要です。
また、トートロジー(同義語反復)には気をつけましょう。
例えば
「どうすれば締め切りを守れるか?」という問いに対して「より頑張って締め切りを守ります!」みたいな答えを返す事です。
全く解決策になっていないので、気をつけましょう。
あなたは再発防止策を立てているか?
問題解決の対策を立ててもらい、行動計画を立てて終わりではありません。
再発の可能性に対して事前に対策を決めておきましょう。
また別の要因が絡んで同じミスが起こるかもしれません。原因は複雑多岐に渡りますし、周囲の環境、状況は刻一刻と変化していきます。
本人自らに先回りして考えさせる事が非常に重要です。
良い思考のクセを身につけてもらうための欠かせないステップです。
さて、いくつかポイントをお伝えしてきましたが、これらのポイントを抑えるためには傾聴のスキルなどが必要になるものもあります。
ポイントを知ったからといってすぐできるとも限らないので、どんなに簡単だと思う事でも、頭の中でシミュレーションしてみましょう!
さて、今回はこのへんで。
次回も実践におけるポイントをお話していきます!