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僕は部下の能力をどれくらい引き出せているのか?

こんにちは!



飲食店で管理職として働く中で、最近特に意識していることがあります。


それは「僕は部下の能力をどれくらい引き出せているか?」です。

上司としてたくさんの部下を抱えるようになると、自分のスキルよりも「自分以外のスタッフがどれだけ仕事ができるか」が重要になってきます。

役職が上になってくると会議やら打ち合わせやらで抜けることが多くなってくるので、実際に現場に入る機会は少しづつ少なくなっていきます。

現場でお客様と直に接するよりも、これから先どのように売り上げを取っていくかというような戦略的な部分を考えることが多くなりますし、それを決めることが優先されます。

なので現場でお客様と直に接するのは自分の部下社員やアルバイトスタッフなのです。だから部下の能力をどれだけ引き出せているかが大事になってきます。

ただ、誤解してはいけないのが直接的に部下の能力を引き出すことができるわけではないということです。能力を発揮するかどうかは部下次第なので、そこは他人にどうすることもできませんし、他人は変えられず、変えられるのは自分だけです。

なので上司ができることは、日頃のコミュニケーションをしっかり取り、きっかけを与え続けることだけなんです。



基本的に人は全力を出したくない


しかし能力を引き出すというのは非常に難しいもので、どれだけきっかけを与え続けても響かないスタッフも多いです。

どれだけ勉強していたとしても、数多ある人の個性や価値観に合わせたきっかけ作りを行うのは至難の技です。ちょっとやそっとマネジメントやコーチングを学んだだけでは歯が立ちませんし、自分の感情のコントロールも必要です。

特に中間管理職は、上司と部下へのマネジメントに加え、自身のスキルアップも要求されるので、学ぶべき知識も膨大です。

それに、基本的に人は全力を出したくないものです。

全力を出すと疲れるし、既存の仕事ができるようになると新しい仕事を覚えさせられるし、仕事ができるようになると責任ある仕事を任されかねません。

アルバイトスタッフなんかは特に、プライベートにおける友達との付き合いや学校や家庭があったりと、他のことに余力を残しておかなければならないので、そう簡単に仕事で体力を使ってくれません。



嫌いな相手には特に力を貸したくない


さらに、嫌いな相手が上司だとすると、余計に力を貸したくなくなります。

どうしても人間は感情で動く生き物なので、好き嫌いに応じてモチベーションも上がったり下がったりします。

上司が信用・信頼できなかったり、人として嫌いだったりすると、モチベーションも上がりませんし、協力する気にはなれません。

人によっては蹴落とそうとしてくるかもしれません。

たとえ仕事ができるフラットなメンタルを持つ優秀な部下がいたとしても、能力を十分に引き出すことはできないでしょう。自分がどんな時に全力を出せるのかをイメージしたらわかりやすいと思います。



上司は部下との関係性を作ることが大事


どれだけ理論的で筋が通っていることを言ったとしても、最終的に言うことを聞くかどうかの判断基準は相手を信頼しているかどうかです。

つまり、「何を言っているかではなく、誰が言っているか?」ということを人は重要視します。上司と部下との信頼関係がきちんとできているかどうかが重要なんです。

しかし、だからと言って変にスタッフに気を使ったり、言うことをなんでも聞いてあげたりという、部下ファーストのマインドを持たなければいけないわけではありません。

あまり要望を聞きすぎると、立場を間違えてしまう人もおり、上司を下に身始める人も出てきます。上下関係は崩さずに、しっかりコミュニケーションを取ることが重要です。

そのためには日々学びを行い、幅広い知識を得て、高い視座を持って、時には部下に嫌われることを恐れずに指示や指導を行わなければなりません。

気を使って言いたいことを言えないようだと、中途半端な指示を出してしまうことであらゆるトラブルの原因になってしまいます。それに、自分を偽ることで大きなストレスを抱えることになります。

仕事を生産的に進めるための関係性を作る上で忖度は必要ありません。しっかり会話して、話を聴き、相手のニーズを理解した上でこちらのビジョンや意思、進むべき方向をはっきり伝えなければなりません。



成長してもらうからこそ、自分が一番に成長するべき


私は「みんなに成長してもらうからこそ、自分が一番に成長していく」ことを大事にしています。

チームの中で一番頑張るし、一番努力します。毎日勉強してみんなを導くために十分な知識を得て、挑戦を恐れずに率先して行動を起こし、先頭をきる姿を見せるようにしています。

そして、嫌々勉強するのではなく、楽しみながら学ぶ姿を見せ、またその学びの必要性も説いていきます。誰よりも楽しく働くし、誰よりも成果を出します。

所属店舗や会社という範疇を超え、世界で一番の仕事をしたいと思って仕事をしていますし、1日の仕事終わりには今日は精一杯やりきれたか?世界一頑張れたか?と自問するようにしています。

しかし、今までの不勉強がたたってか、自分はまだまだ満足できる働き方ができていません。なぜか勉強すればするほど自分が何もできていないことがわかります。笑

部下の信頼を得ることはそう簡単ではないし、チャレンジしてもらうためには、中途半端なフォローではいけません。

部下も上司の姿勢を常に見ています。生半可な覚悟では、すぐに見抜かれてしまいます。

その視線を常に感じながら、また部下たちにどんなことを感じさせることができているかを考えながら、日々努力するようにしています。


ありがたいことにうちの職場には仕事ができる部下が集まっています。しかしまだまだ十分に部下の力を引き出すことができていないと思っています。

貴重な人生の時間を少しでも充実したものにしてもらえるよう、全力で頑張っていこうと思っています。


それでは、今回はこの辺で!




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