おかしな「言い訳・弁解」 ~アニメ「あそびあそばせ」の場合 #2
◆概要
【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「あそびあそばせ」(第7話)
▶1
本作の主人公は、華子、香純、オリヴィアの3人組。
いずれも中2の少女である。
なお、香純は密かにBL小説を書いている。
ある日の放課後のこと。
・Step1:場所は教室。華子は1人、香純とオリヴィアが来るのを待っていた。
・Step2:退屈な華子。彼女は香純のノートパソコンを無断で漁り、香純の書いたBL小説をこっそり読んでみた。
・Step3:すると……それはあまりにもフェティッシュな作品だった。「見てはいけないものを見てしまった気がする……」。華子は困惑しつつ、ノートパソコンを元に戻した。
間もなく、
・Step4:教室に香純がやってきた。
・Step5:華子は平静を装い、何食わぬ顔をする。
ところが、
・Step6:じつは香純は、華子が盗み読みしたことに気がついていた。それどころか、恥ずかしがりつつも「ぜひ感想を聞いてみたい」と思っていた。
・Step7:というわけで、香純は言った「見ましたよね?」。
・Step8:げっ!華子はパニックに陥る。盗み読みしたことがバレてる!!まっ、まずい!何かテキトーなことを言って誤魔化さなきゃ!華子は脳みそをフル回転させる。
しかし、
・Step9:華子の口から飛び出した言葉は……「香純さんって意外と電波だよね❤」。
・Step10:直後、華子は慌てる。わっ、私ったら混乱のあまりとんでもないことを口走ってしまった!!
・Step11:一方、香純はショックを受ける。えっ!私って電波なの!?
・Step12:かくして2人はそろって頭を抱え、悲鳴を上げた「あああああああ!!!」。
▶2
どうにか上手いことを言って誤魔化そうとした華子だが、実際に口から飛び出した言葉は……「香純さんって意外と電波だよね❤」。
「脳みそをフル回転させたものの、焦ってしまい、考え得る限り最悪の言葉を発してしまったってわけか(笑)」「よりにもよって『電波だよね❤』はないだろ(笑)」「2人揃って悲鳴を上げるラストシーンがいいな(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。