「復習のためのエピソード」を効果的に使う!!|【第6話 カラオケボックスは客が少ない(つд⊂)】「僕は友達が少ない」を三幕構成で分析する
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分析対象
三幕構成
ポイント①
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕(1):小鷹が「10年前の親友との別れ」にわだかまりを持っていることが明かされる
・第1幕(2):隣人部でカラオケに行くことになる → 夜空が、いつも通り星奈をからかう
・第2幕前半:一同カラオケ店に向かう
・第2幕後半:夜空と星奈だけは個室へ → 小鷹らはカラオケを満喫。一方、夜空と星奈は孤独感に襲われつつ歌う(なおこの時、夜空と星奈は偶然にも同じタイミングで、同じ歌を歌っている) → 夜空と星奈が、採点モードでランキング争い
・第3幕:帰路、夜空と星奈は相変わらず口論 → 星奈が小鷹に言う「パパからの伝言。夏休みなら時間を取れるから、いつでも会いにきなさいって」 → 夜空が「挨拶って何だ!?」と動揺する
ポイント②
<1>
さてここで、第1話からの流れを大雑把に振り返ってみましょう。
・第1話:小鷹、夜空、星奈が出会い、隣人部発足
・第2話:隣人部の活動開始。夜空と星奈がいがみ合う。ただし鑑賞者視点では、「いまはいがみ合っているものの、じつは2人は似た者同士。いつか大親友になれるのでは?」と感じる
・第3話:小鷹と夜空がかつて親友同士だったと明かされる。同時に、星奈が小鷹に特別な感情を抱く。つまり、「小鷹・夜空・星奈の三角関係」が完成
・第4話:マリア、幸村、理科が登場。理科が小鷹に特別な感情を抱き、「小鷹・夜空・星奈・理科の四角関係」が完成
・第5話:小鳩が隣人部の部員になる → 小鳩とマリアが、「小鷹の妹」の座をかけていがみ合う。つまり、「小鷹・小鳩・マリアの三角関係」が完成
以上をコンパクトにまとめると、
・第1~3話:小鷹、夜空、星奈が登場し、隣人部発足 → 「小鷹・夜空・星奈の三角関係」になる
・第4~5話:隣人部が拡大する
……ですね。
<2>
で、本話(第6話)。
本話に描かれているのは……
・【1】夜空と星奈の関係:2人はいがみ合ってばかりだが、じつは似た者同士。いつか大親友になれるのでは?
・【2】小鷹を巡る、夜空と星奈の争い
ご注目いただきたいのは、いずれも既出の内容だという点です。本話には、特筆すべき新情報がない。
第1~3話の繰り返しなのです。
<3>
つまり……本話は第1~3話の復習回。
「皆さん、ちゃんと覚えていますか?第4~5話で新キャラが4人も登場しましたからね、忘れている方もいるかもしれません。だから今回は復習回。ほら、夜空と星奈っていつも対立しているけれど、じつは親友同士になれる可能性を秘めているんでしたよね。ところがその一方で、2人は小鷹を巡って対立関係にある。……いかがでしょう?思い出していただけましたか?」という、おさらいエピソードです。
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(担当:三葉)