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その場所の「常識・慣習・ルール」を知らない人が、トンチンカンな言動を取る ~アニメ「異世界おじさん」の場合 #1

敬文「おじさんは学生時代、年末は何してたの?」
異世界帰りのおじさん「あー、『笑っていいとも!特大号』とか見てたな」
敬文「もう『笑っていいとも!』やってないよ」
異世界帰りのおじさん「マジかよ!?あれ終わるもんなのか!?」

アニメ「異世界おじさん」(第2話)


◆概要

【その場所の「常識・慣習・ルール」を知らない人が、トンチンカンな言動を取る】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「異世界おじさん」(第2話)

▶1

本作の主人公は、陽介(34歳の男性)。

作中では専ら「おじさん」と呼ばれている。

彼は、2000年1月に意図せずして異世界に転移した。そしてそれから17年もの間剣と魔法の世界で生き抜き、つい最近になって元の世界に帰還したばかりである。

いまは、甥の敬文と2人で暮らしている。


▶2

大晦日、

・Step1:年越しそばをすすりながら敬文が訊いた「おじさんは学生時代、年末は何してたの?」。おじさんが答える「あー、『笑っていいとも!特大号』とか見てたな」。

・Step2:おじさんの言葉に敬文が言った「もう『笑っていいとも!』やってないよ」

・Step3おじさんはショックを受ける「マジかよ!?あれ終わるもんなのか!?」


しかし、

・Step4:おじさんはすぐに「ああ……17年だもんな。そりゃそうか……」。納得したようだ。

・Step5:だが敬文が「3年前までやってたけど」と付け足すと、おじさんは再び叫んだ「結構やってたな!すげぇな!」

・Step6:さらに敬文が言った「『こち亀』も去年までやってたよ」。おじさんが三度絶叫する「ハァー!?」


続いて、

・Step7:今度はおじさんが訊いた「敬文はどんなの見るんだ?」。

・Step8:敬文が答える「知らないとは思うけど、『笑ってはいけない』とか」。

・Step9:おじさんがまたまた叫んだ「おい!タモさんどうしちまったんだよ!?」。敬文が苦笑する「いや、後番組じゃないよ」。


▶3

2000年に異世界に転移したおじさん。彼が戻ってきたのは2017年。異世界に行っていた17年間の出来事はちんぷんかんぷんである。

そう、おじさんは「笑っていいとも!」が2014年に終わったことを知らない。「こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)」が2016年に最終回を迎えたことだって知らない。無論、2006年に始まった「笑ってはいけない」シリーズを知る由もない。

「そうだよなぁ。まさか『笑っていいとも!』や『こち亀』が終わるとは思わないもんなぁ(笑)」「『笑ってはいけない』を『笑っていいとも!』の後継番組と勘違いするってウケるな(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


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