見出し画像

おかしな「罵倒・口喧嘩」 ~マンガ「みなみけ」の場合

チアキ「(バレンタインのチョコ作りには興味がないと言うカナに対して)お前なんかどうせもちまえのいやしさで、もてる男からチョコをまきあげるんだろう」

カナ「(なるほど、その手があったかという顔になる)……!!」
チアキ「(慌てて)私は別にいいアイデアを言ったわけじゃないからな!」

マンガ「みなみけ」(第2巻)


◆概要

【おかしな「罵倒・口喧嘩」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:マンガ「みなみけ」(第2巻)

▶1

本作の主人公は南家の3姉妹、すなわち長女のハルカ(高2)、次女のカナ(中2)、そして三女のチアキ(小5)である。


バレンタインを間近に控えたある日のことだ。

・Step1:ハルカとチアキは、一緒にチョコを作ろうと話している。

・Step2:一方、カナは興味がなさ気。ハルカが誘うと、「あー、私はいいよ。知ったこっちゃないよ、バレンタインなんか」。思春期の女子らしくもない発言である。


そんなカナに対して、

・Step3:チアキが毒を吐いた「お前なんかどうせもちまえのいやしさで、もてる男からチョコをまきあげるんだろう」

・Step4:直後、カナはハッとする。そして頬を紅潮させた。「なるほど、その手があったか!」という顔である。

・Step5:チアキが慌てる「私は別にいいアイデアを言ったわけじゃないからな!」。


▶2

「お前なんかどうせもちまえのいやしさで、もてる男からチョコをまきあげるんだろう」と毒を吐いたチアキ。ところがカナは怒ったり反論したりすることもなく、というかむしろ「なるほど、その手があったか!」と頬を紅潮させたのだった。

「毒を吐いたはずが、相手にいいアイデアを与えちゃったよ(笑)」「さすがはカナ、チアキの毒舌が通じない(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。


◆他のアイデアも見る👀

この記事が参加している募集

最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!