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車で疾走中、車の上半分が障害物に削り取られてまるでオープンカーのようになる

熊田「あっ、上をどこかに落としてきた!」

マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(第341話)


◆概要

【車で疾走中、車の上半分が障害物に削り取られてまるでオープンカーのようになる】は「自動車」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:映画「007/美しき獲物たち」

▶1

殺人犯が逃走を図った!我らがジェームズ・ボンドはタクシーを強奪し、すぐに追跡を開始した。

ボンドの運転は荒っぽい。障害物なんてお構いなしだ。

やがてバーが見えてきた(「ここから先は進入禁止」というバー。高さは地上1mほど)。しかしボンドは気にしない。そのまま突っ込んでいく。かくしてタクシーはバーにぶつかり……車の上半分(屋根や窓)が削り取られてしまった!

一方、ボンドはハンドルを握ったまま素早く上体を助手席の方に倒したため無傷だった。というわけで、彼はいまやオープンカーのようになったタクシーを運転し、追跡を継続したのだった。


▶2

これ、冷静に考えるとなかなかどうして無茶苦茶なシーンである。

例えば、「プラスティック製と思しきバーが車のボディを切断するって、どういうこと!?」「切断面がきれいすぎるのでは?まるで刃物で切ったようだ」「なぜバーの方は無傷なのだろうか?」など。

だが細かいことを気にしてはいけない。それは野暮というものだ。


◇事例:マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(第341話)

両津が4階建て(!)の観光バスを発案し、部長たちを乗せて試運転に出かけた時のことだ。

途中、彼らは運転マナーの悪い車に遭遇した。

熊田(観光バスのドライバー)は激昂!すぐにその車の追跡を始めた。そしてカーチェイスに夢中になり、自分がいま4階建てという異常な車を運転していることをすっかり忘れてしまう。かくして、間もなくバスは跨道橋にぶつかり、2階部分と3階部分の間でスパッと切断された。

ところが熊田はこの惨事にも気づかない。彼はカーチェイスを続行する。一方、3-4階部分(とそこに乗っていた部長たち)はその場に置き去りにされた。

しばらく後、我に返った熊田は「あっ、上をどこかに落としてきた!」。両津は呆れる「オレはしらねえからな。部長が裸で乗ってたんだぞ!」。


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