相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する　～マンガ「アホガール」の場合

さやか「……そういうことじゃなくて……」

マンガ「アホガール」（第1巻）

◆概要

【相手の言葉の「含意・ニュアンス」を無視して回答する】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：マンガ「アホガール」（第1巻）

▶1

本作の主人公は、よしこ（女子高生）。

彼女は途方もないアホである。唐突にトンチンカンなことを言い出して友だちを困らせたり、テストで0点を取ったり、しかしなぜか猛烈にポジティブだったり……今日も今日とてアホである。

ある日のこと。

・Step1：よしこは友人のさやかに訊いた「ねーねー」「どうして私、こんなに勉強ができないのかな？」。

・Step2：さやかは心優しい少女だ。真剣に考える。そして言った「もしかしたら勉強の他に向いてることがあるのかも！」。

・Step3：さやかは問うた「よしこちゃんは何が好き？」。よしこの好きなことを踏まえて、彼女が何に向いているか考えようというわけだ。「好きこそものの上手なれ」である。ところが……。

・Step4：よしこは即答した「バナナ！！」。

・Step5：さすがのさやかもこれには言葉を失う「……そういうことじゃなくて……」。

▶2

話の流れを完全に無視して「バナナが好き」と回答したよしこ。

「そうじゃねぇだろ！（笑）」「少しは相手の言葉のニュアンスを理解しようとしろ！（笑）」「うーむ、さすがは空前絶後のアホ！（笑）」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。

◆他のアイデアも見る👀