「無茶を言うと、巡り巡って自分が痛い目に遭う」というタイプの物語!!|【第八話(3) 半分捕物帳】「【俗・】さよなら絶望先生」を三幕構成で分析する
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分析対象
三幕構成
ポイント
<1>
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕:望が主張する「『半々』と言うもののほとんどは、実際には半々ではない!」 → 「『半々』と言いつつも、実際には半々ではない例」が多数紹介される
・第2幕(1):几帳面な木津千里が叫ぶ「森羅万象、すべてはきっちり半々でなければならぬ!」 → 木津千里が、生徒たちを厳しくチェックして回る
・第2幕(2):望が抗議する「明確な基準がないと、皆困ってしまいます」
・第3幕:木津千里がきっちりした基準を提示し、「私の基準は完璧です。疑ったことを謝ってください」 → さらに木津千里は、物語を締めるにあたってきっちりとした「半オチ」を要求する → かくして木津千里は地球を吹き飛ばしてしまう
<2>
さらに、もう一段階抽象化してみましょう。
すなわち……
・1:主人公(望)が屁理屈めいた主張をして、世間に物申す
・2:主人公の言葉に感化されたサブキャラ(木津千里)が、過激な行動を開始する
・3:やがて、主人公もサブキャラの攻撃対象となる
・4:主人公がひどい目に遭う
<3>
つまりは、【自業自得】というか【自縄自縛】というか、はたまた【因果応報】というか、要するに【無茶を言うと、巡り巡って自分が痛い目に遭う】というタイプの物語。
そしてこれ、「さよなら絶望先生」シリーズではお馴染みの展開です。例えば、第1期の【第5話(1) シミと毒だし】がこれに該当します。
みなさんも、【主人公が無茶を言う → 誰かが暴走 → 主人公が痛い目に遭う】というタイプの物語を作ってみてくださいねー!!
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(担当:三葉)