「人見知りだからなかなか声をかけられないが、しかし拾った財布を持ち主に返すべく奮闘する」というエピソードを描く ~アニメ「アマガミSS」の場合
◆概要
【「人見知りだからなかなか声をかけられないが、しかし拾った財布を持ち主に返すべく奮闘する」というエピソードを描く】は「読者・鑑賞者に好かれるキャラ、共感されるキャラ、応援されるキャラ」を作るためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「アマガミSS」(第9話)
▶1
本作の主要キャラの1人・紗江(高1女子)。
ある日の昼休み、
・Step1:廊下を歩いていた紗江は、見知らぬ男子生徒が財布を落とすのを偶然目撃した。
・Step2:紗江は財布を拾う。そして返してやろうと声をかけた……が、彼女は大の人見知り。そして声も小さい。「あの、お財布……」という言葉は男子生徒の耳には届かなかった。
・Step3:間もなく、男子生徒は歩いていってしまった。
紗江は後を追う。
・Step4:紗江は背後から声をかける「あの……」。しかし、やはり声は届かない。
・Step5:やがて男子生徒が駆け出した。急がねば購買部のパンが売り切れてしまう!さらに不運にも、備品を運んでいた生徒が紗江の行く手を塞いだ。かくして、紗江と男子生徒の距離が開く。
しばらく後、購買部。
・Step6:男子生徒は会計を前にしてようやく気がついた。大変だ、小銭入れがない!
・Step7:と、そこに紗江が到着。彼女は改めて声をかけた「あの……」。
・Step8:ここで初めて紗江を認識した男子生徒。彼は「あっ。それ僕の財布!もしかして拾ってくれたの?」。恥ずかしがり屋の紗江は俯き、そっと財布を差し出した。
▶2
紗江は人見知りだ。声も小さい。他人に話しかけるだなんて最も苦手なことだろう。しかし財布を返してやろうとして男子生徒を必死に追跡し、そして繰り返し声をかけた……!
彼女がいかに親切で善人か伝わってくる。
◆他のアイデアも見る👀
この記事が参加している募集
最後までご覧いただきありがとうございます! 頂戴したサポートはすべてコンテンツ制作に使います!