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定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している ~アニメ「不徳のギルド」の場合 #1

ノマ「(トキシッコに対して怒り狂うメイデナをなだめようとして)もう許してあげよう。罪を憎んで人を憎まず。ね?」

メイデナ「(怒りが収まらず)何それ!私、そんな言葉知らない!」「罪が憎けりゃ人まで憎いのよー!」

アニメ「不徳のギルド」(第11話)




◆概要

【定型句・定型表現の使い方がおかしい/間違っている/独自改変している】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「不徳のギルド」(第11話)

▶1

本作の主要キャラの1人・メイデナ(15歳女子)。

彼女は、新人の「ガード=魔物を狩る人」である。


メイデナは数人のガードとパーティを組んでいるのだが、

・Step1:パーティメンバーの1人・いたずらっ子のトキシッコとはどうにも相性が悪いようだ。


その日も、

・Step2:トキシッコのいたずらに引っかかってしまったメイデナ。

・Step3彼女は激昂した。いまにもトキシッコに掴みかからんばかりの勢いで泣き叫ぶ。

・Step4:パーティメンバーのノマが慌ててなだめた「メイデナ、落ち着いて!」「もう許してあげよう。罪を憎んで人を憎まず。ね?」


しかし、

・Step5:メイデナの怒りは収まらない。彼女は叫んだ「何それ!私、そんな言葉知らない!」。さらに続けて曰く「罪が憎けりゃ人まで憎いのよー!」

・Step6:メイデナの言葉に、いつも穏やかなノマもさすがに呆れる「僕はその言葉を知らない……」。


▶2

激昂するメイデナ。彼女は「メイデナ、落ち着いて!」「もう許してあげよう。罪を憎んで人を憎まず。ね?」と言うノマに対して――「何それ!私、そんな言葉知らない!」「罪が憎けりゃ人まで憎いのよー!」。

「『罪が憎けりゃ人まで憎い』って……確かにそうだわ(笑)」「至言だね(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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