かつてない後味の悪いエピソード!!|【第8話 スクール水着は出番がない\(^o^)/】「僕は友達が少ない」を三幕構成で分析する
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分析対象
三幕構成
ポイント①
<1>
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕:夏休み。小鷹が呟く「リア充の季節か……」
・第2幕前半:小鷹が言う「夏休みってのは暇だなぁ」。一同同意。友達のいない彼らには、出かける予定もないのだ → 星奈の発案で市民プールに行くことになる
・第2幕後半:市民プールへ向かうバスの中、夜空と理科が人込みに酔う → プールに到着
・第3幕(1):小鷹が、以前星奈と2人で来たときのことを思い出す。あの時と比べると、いまは随分充実した日々を送っているように感じる。オレたちは成長したのかな……?
・第3幕(2):体調が回復しない夜空と理科は、さっさと帰宅してしまう → その身勝手とも言えるふるまいに、小鷹は唖然。オレたち、やっぱり変わってないのかな……
ポイント②
<1>
本話は、かつてないほど後味の悪いエピソードです。
というのも……第1話で隣人部を結成して以降、小鷹らは親交を深めてきました。
そしていま、皆でプールに来ている。まるでリア充じゃないか!小鷹は思う「オレたちも成長したのかな?」。彼は嬉しかったに違いありません。
ところが、夜空(+ 理科)はさっさと帰宅してしまった。あまりに身勝手だ!小鷹はがっくり。「やっぱオレたちってダメだな……」なんて思ったことでしょう。
これはさすがに小鷹がかわいそうですよね。
夜空(+ 理科)としては「体調が悪いんだから仕方ないでしょ!」「っていうか、体調の悪い私たちをもっと気づかってよ」なんて想いがあるのかもしれませんが、しかしもうちょっとこう、何とかならぬものか。せめて、メールではなく口頭で「ごめん。帰るね」と伝えるとか……。
<2>
本話の「後味の悪さ」をより一層強化しているものがあります。
そう、「水着回」であるということ!
水着回といえば「サービス回」ですからね。当然鑑賞者は、美少女たちのキャッキャウフフを期待して視聴することになる。
しかし、まさかの展開!
このギャップが、後味の悪さを倍加させているのです。
<3>
ところで……本話のこの「後味の悪さ」、制作者が意図したものでしょうか?それとも、予想外のこと?
本話について、斎藤監督は以下のようにコメントしています。
最後は原作どおり残念な結果で終わるのですが、1クールのなかで山あり谷ありにするという意味では、終盤だしこれぐらい落してもいいかなと(笑)。
※「僕は友達が少ない コンプリート」より引用。
本話は、全12話中の第8話。
「夜明け前が一番暗い」なんていいますが、まさにその「一番暗いところ」なのです。
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(担当:三葉)