自分の負け・間違い・誤りをどうしても認めない ~アニメ「あそびあそばせ」の場合
◆概要
【自分の負け・間違い・誤りをどうしても認めない】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「あそびあそばせ」(第4話)
▶1
本作の主人公は、華子、オリヴィア、香純。
いずれも中2の少女である。
3人はいわゆる「リア充」ではないが、しかしいつもバカ話をしたり、様々な遊びに興じたりして楽しく過ごしていた。
ある日ひょんなことから
・Step1:3人のもとに、1人のギャルがやってきた。彼女は他校の生徒で、「遊び人四天王」と呼ばれているらしい。
・Step2:3人は困惑する。「遊び人四天王」ってなんだ……?
・Step3:ギャルに問うと、「あー、あれねぇ。なんかぁ、隣の男子校のほとんどの生徒と寝たら勝手にそう呼ばれちゃっただけ」とのこと。
・Step4:男っ気皆無、色恋沙汰とは縁のない3人は激しく動揺する。マジで!?
次いで、
・Step5:オリヴィアが問うた「でも、そんなに遊んでたら勉強とかに支障が出ない?」。
・Step6:するとギャルは、「えー?勉強とか家でするのダサくなーい?」。
・Step7:直後、オリヴィアと華子は心の中で舌なめずりをした。こいつ、バカだ!バカに違いない!はい、私たちの勝ち~!!
・Step8:ところが……ギャルは言った「ああいうのって、授業で1回聞けば大体覚えるじゃん。この前の全国模試でも100位以内に入ったしぃ」。
・Step9:つまり、男にモテモテのビッチで、しかも勉強しないでも成績優秀ってこと!?華子は悲鳴を上げた。いやー!嫉妬でおかしくなりそう!!
一方、
・Step10:オリヴィアはけん玉を取り出した「けっ、けん玉できる?」。……オリヴィアはけん玉が得意なのだ。これなら勝てると踏んだのだろう。
・Step11:オリヴィアの言動に香純は呆れる。オリヴィアさん、それで優位に立てても虚しくないですか!?
ところが、
・Step12:ギャルはけん玉を受け取ると、難易度の高い技を軽々と連発してみせた。うっ、上手い!!しかも「玉乗せるだけでつまんな~い」。
・Step13:オリヴィアはもうどうしていいのかわからない。彼女は「そっ、そうっスか……」と呟くと、そっと後ずさった。
▶2
以上をまとめると、【明らかに相手(ギャル)の方が優れている → 悔しくて仕方がない。しかしまともにやり合っては勝ち目がない → だから、なりふり構わず自分の得意分野(けん玉)に持ち込んだ → ところが完敗】。
「色恋でも成績でも勝てないからって……けん玉かよ(笑)」「『それで優位に立てても虚しくないですか!?』って……おい、香純!そんな本当のことを言っちゃダメだろ(笑)」「強引に得意分野に持ち込んだにも関わらず敗北するオリヴィアの小物感(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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