「複数のキャラが似たような行動を取る」という描写によって、彼らが同じ気持ちを抱いたこと・抱いていることを暗示する ~アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」の場合
◆概要
【「複数のキャラが似たような行動を取る」という描写によって、彼らが同じ気持ちを抱いたこと・抱いていることを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ U149」(第1話)
▶1
本作の主人公は、橘ありす(小6の少女)。
彼女はアイドル志望で、とある芸能事務所に所属している。しかしまだデビューすらしておらず、「早くアイドルらしい活動をしたい!」とやきもきしながらトレーニングに励んでいる。
第1話中盤、
・Step1:ありすは「第3芸能課」に配属となり、同年代のアイドルたちとともにデビューを目指すことになった。
・Step2:同時に、ありすたちを担当するプロデューサーも決まる。が、それは妙に子供っぽくて何だか落ち着きのない若手社員だった。本当にこんな人についていって大丈夫なの……?ありすは信用できない。
・Step3:だがいろいろあって第1話終盤、ありすはプロデューサーをパートナーと認め、この人と一緒に夢に向かって突き進もうと決意するに至る。
で、ラストシーン。
・Step4:夜、プロデューサーは先輩社員に誘われてカラオケに来ている。彼はだいぶ酔っ払っているようだ。真っ赤な顔で、「お願い!シンデレラ/夢は夢で終われない/叶えるよ/星に願いをかけたなら」と熱唱している。……当シリーズの原作のテーマ曲「お願い!シンデレラ」である。
・Step5:一方その頃、ありすの部屋。ありすはベッドの中でうとうとしながら口ずさんでいる。曰く「みつけよう! My Only Star/まだまだ小さいけど/光始めてる 輝く日のために」。……こちらもまた「お願い!シンデレラ」である(本話はここで幕を閉じる)。
▶2
ご注目いただきたいのは、Step4と5の「類似性」だ。
場所もシチュエーションも違えども、ともに「お願い!シンデレラ」を歌うプロデューサーとありす。第1話を経て、いま2人の視点が揃ったこと・揃いつつあることが感じられるだろう。
つまり、「複数のキャラが似たような行動を取る」という描写によって、彼らが同じ気持ちを抱いたこと・抱いていることを暗示するというテクニックが使われているわけだ。