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おかしな「恐怖・怯え」 ~マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合 #3
ぴの「(神が自分を抹殺しようとしている、私は殺されてしまうという妄想に取り憑かれて発狂寸前)もうおしまいですわ」「この薬全部飲んで死ぬしかない」
↓
花園ゆりね「(泣きながら薬をむさぼり食うぴのを見て)死を恐れているのに死ぬとか言うんだ……」
◆概要
【おかしな「恐怖・怯え」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:マンガ「邪神ちゃんドロップキック」(第14巻)
▶1
本作の主要キャラの1人・ぴの。
彼女は天使だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。とあるアパートで住み込みの管理人として働いている。
いろいろあってある日、
・Step1:「神が自分を抹殺しようとしている」という妄想に取り憑かれてしまったぴの。
・Step2:ぴのは怯える。デリケートで神経質な彼女は「いつ殺されるかもしれない」という状況に耐えきれず、発狂寸前である。
・Step3:さらにひょんなことから、「神に対抗し得るのは同じアパートに住む花園ゆりねだけ→花園さんと仲よくして守ってもらおう」と考えるようになった。かくしてぴのは、花園ゆりねにつきまとい始めた。
ぴのの妄想は日に日に悪化し、
・Step4:ついには「殺される前に神を殺してやろう」と考えるに至った。
・Step5:いくら何でもこれはまずいということで、花園ゆりねは「考えすぎよ」と注意した。
その言葉に、ぴのは愕然とする。
・Step6:ぴのはつぶやいた「はっ、花園さんに注意されてしまった……」「花園さんに嫌われてしまいましたわ……」。
・Step7:そして大号泣。さらには「もうおしまいですわ」「この薬全部飲んで死ぬしかない」と叫び、薬をむさぼり食った(作中では明言されていないが、精神安定剤や抗鬱剤の類だろう)。
・Step7:花園ゆりねは呆れる「死を恐れているのに死ぬとか言うんだ……」。
▶2
神が自分を抹殺しようとしている、頼みの綱の花園ゆりねにも嫌われてしまったという妄想に取り憑かれたぴの。彼女は「もうおしまいですわ」「この薬全部飲んで死ぬしかない」と叫ぶと、精神安定剤や抗鬱剤の類と思われる薬をむさぼり食った。
そんなぴのを見て、花園ゆりねは呆れる「死を恐れているのに死ぬとか言うんだ……」。
「神に殺されることを恐れるあまり服薬自殺を図るって……完全に本末転倒じゃねーか!(笑)」「錯乱状態か(笑)」「何だかもう笑っていいのかすらわからないが……(笑)」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。
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