下の名前で呼んでほしくて催眠術をかけようとする
◆概要
【下の名前で呼んでほしくて催眠術をかけようとする】は、創作の技術の1つである。
◆事例研究
◇事例:アニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」(第3話)
▶1
本作の主人公は宇崎ちゃん(大学2年生の女性)と、その先輩(大学3年生の男性)である。
・Step1:ある日のことだ。ふいに宇崎ちゃんが催眠術をかけると言い出した。彼女は「催眠術入門」なる本を片手に、紐を通した五円玉をぶらぶら揺すってみせる。
・Step2:先輩は訳がわからない。こいつ、何のつもりだ!?しかしまぁ、付き合ってやるか……。
・Step3:先輩は催眠術にかかったふりをする。
・Step4:すると宇崎ちゃんは言った「よし、じゃあ先輩!下の名前で呼んでください!」。
・Step5:先輩は呆れる。……えっ、それだけ!?そんなことでわざわざ催眠術をかけたの!?
▶2
状況をご説明しよう。
・1:普段、先輩は宇崎ちゃんを「宇崎」と呼んでいる。
・2:一方、バイト先の同僚のことは下の名前で呼んでいた(本当は女性を下の名前で呼ぶのは苦手なのだが、仕事場の指示なので仕方なくそうしている)。
・3:そして……そう!宇崎ちゃんはそれが羨ましいのだ。かといって、面と向かって下の名前で呼んでほしいとは頼みづらい。そんな小っ恥ずかしいことはできぬ。
・4:かくして、彼女は催眠術という手に打って出たのだった。
「宇崎ちゃんよぉ……まったくお前はどれだけ下の名前で呼んでほしいんだ!どれだけ先輩のことが好きなんだ!」と思わずニヤニヤしながらツッコみを入れたくなる名シーンである。
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