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「キャラAが、鳥などが飛んでいくのとは逆の方向に走っていく→同じ方向に走っていく」という変化によって、Aが正しい道を歩み始めたことを暗示する ~アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top」の場合

ナリタトップロード「(連敗後に)あの日からどうしても考えちゃうんです。強くなれなかったらどうしよう……もう勝てないかもしれない……。頑張りたいって思ってます。皆の期待に応えたい。でも……どうしようもなく怖いんです!こんな弱い私、応援してもらう資格ありません!」

ナリタトップロード「ずっと勝てなかったら?もう皆応援したくなく……」
トレーナー「応援するさ!お前さんがナリタトップロードだから!戦い続けるから、応援したくなるんだ!」

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top」(第3話)


◆概要

【「キャラAが、鳥などが飛んでいくのとは逆の方向に走っていく→同じ方向に走っていく」という変化によって、Aが正しい道を歩み始めたことを暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top」(第3話)

▶1

本作の主人公は、ナリタトップロード。

ウマ娘育成校「トレセン学園」に在籍する若きウマ娘だ。誰からも愛される人気者で、そして努力家である。


いろいろあって第3話、

・Step1スランプに陥ってしまったナリタトップロード。

・Step2:「ひとまず休息を取ろう。気分転換が重要だ」とトレーナーはアドバイスを送った。

・Step3:しかしダメだ。よくも悪くもクソ真面目なナリタトップロードはじっとしていられない。がむしゃらに自主練に励む。


しばらく後、

・Step4:ナリタトップロードは、ゆえあって、ちびっこウマ娘たちの1日トレーナーに就任した。

・Step5:そして子供たちと触れ合い、共に走る中で、スランプ脱出のヒントを掴むに至る。


▶2

ご注目いただきたいのは、Step3の「がむしゃらな自主練シーン」と、Step5の「子供たちと共に走るシーン」である。


どちらのシーンでもナリタトップロードは画面の右から左に向かって走っていくのだが……

・Step3では:背景に鳥が登場する。鳥は左から右へ飛んでいく。つまり、ナリタトップロードは鳥が飛んでいくのとは逆の方向に走っていくのだ。 →ナリタトップロードの「不自然さ、無理している感じ、間違っている感じ」が伝わってくる

・Step5では:風に舞う葉っぱや、大空を飛ぶ飛行機が描かれる。そして、葉っぱも飛行機も右から左へ飛んでいく。つまりナリタトップロードは、葉っぱや飛行機と同じ方向に走っていくわけだ。 →ナリタトップロードの「自然さ、いい意味で力が抜けている感じ、正しい道を進んでいる感じ」が伝わってくる


以上をまとめると、「鳥などが飛んでいくのとは逆の方向に向かって走る→同じ方向に向かって走る」という変化によって、「そのキャラがリラックスできたこと」や「いい意味で力が抜けたこと」、そして「正しい道を歩み始めたこと」が暗示されているといえるだろう。


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