建物の中でカーチェイスする
◆概要
【建物の中でカーチェイスする】は「自動車」に関するアイデア。
カーチェイスは止まらない。家の中だろうとオフィスビルの中だろうと、あるいはショッピングモールの中だろうと、エンジン音は鳴り止まないのだ。
◆事例研究
◇事例:映画「ブルース・ブラザース」
パトカーに追われるブルース・ブラザース(ブルース兄弟)。ハンドルを握るのは弟のエルウッド。兄ジェイクは助手席に座っている。
エルウッドは「この車は高性能だ。高速道路を走れば逃げきれる」と考えている。だが、彼は走り屋ではない。ただのチンピラ、そしてバンドマンである。誤ってショッピングモールの駐車場に入ってしまった!
エルウッドは駐車場の中を逃げ回る。しかし、いつまでもこうしてはいられまい。間もなくパトカーに追いつかれてしまうだろう。
……というわけで!
エルウッドは思いきってショッピングモールに突っ込んだ。パトカー2台が後に続く。かくして、ショッピングモール内でカーチェイスが始まった。
このシーンで特にご注目いただきたいのは、以下の3点である。
・Point1:カーチェイスのせいで、玩具屋、花屋、アパレルショップ、パン屋、楽器屋……たくさんの店のショーウィンドウが割れる。商品棚が倒れる。商品が吹っ飛ぶ。あるいはぺしゃんこに潰れる。客は悲鳴をあげて逃げ惑う。大惨事だ!
・Point2:だがそれにも関わらず、ブルース・ブラザースは平然としている。2人はカーチェイスをしながら「おっ。バーガーショップがあるぞ」「ああ、このモールは広いからな」「へぇ、ディスコパンツも売っているな。理髪店もある」「おー。ベビー服もあるな」「何でもあるなぁ」なんて終始呑気に話しているのだ。まるで観光気分である。
・Point3:一方、2台のパトカーもショッピングモールを破壊することに躊躇はないようだ。彼らはブルース・ブラザースを逮捕せんと容赦なく追跡する。
激しいカーチェイスの末にパトカー2台は走行不能に陥った。1台はひっくり返り、もう1台は商品棚に激突して動かなくなってしまったのだ。
つまりはブルース・ブラザースの勝利!彼らは悠々と去っていった。