あまりにもダメ・予想以上にダメ(レベルが低すぎる、下手すぎる、劣悪すぎる、アホすぎるなど) ~アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」の場合 #1
◆概要
【あまりにもダメ・予想以上にダメ(レベルが低すぎる、下手すぎる、劣悪すぎる、アホすぎるなど)】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」(第6話)
▶1
千代と大阪(いずれも高1の少女)。
2人は本作の主要キャラであり、クラスメイトだ。
なお、2人揃って運動は得意ではない。
さて、体育祭でのこと。
・Step1:二人三脚でタッグを組んだ千代と大阪。2人は健闘を誓った「頑張ります!」。
・Step2:審判がスターターピストルを鳴らした。バン!さぁレース開始だ。選手たちは一斉に駆け出した。ところが千代と大阪は……第1歩目から転倒してしまう「ああっ!」。
・Step3:しかし2人はめげない。千代が言った「掛け声をかけて落ち着いていきましょう!」。大阪も「そやな!ゆっくり!」。
・Step4:かくして2人は立ち上がり、「いち!」と声を揃える……が、ダメだ。またもや第1歩目で転倒した「ああっ!」。これにはさすがのクラスメイトたちも絶句。あまりにもダメな2人をポカンと見つめた。
・Step5:それでも2人は諦めない。再び立ち上がり、声を揃えた「いち!」。そして……やはり第1歩目で転倒した「わー!!」。間もなくスピーカーからアナウンスが流れた「綱引きに出場する選手は中央ゲート前に集合してください」。すっかり呆れ果てたクラスメイトたちは「……行くか」「うん」。2人を放置して移動することにした。
▶2
上述の通り、千代と大阪は運動が不得手だ。クラスでもまぁドベだろう。それは周知の事実である。したがって、2人が活躍することは誰も期待していなかったはずだ。最下位か、あるいは精一杯健闘したとして下から2番目か。しかし、それでいいのだ。だってこれは体育祭。参加することに意義がある。大切なのは力を出し切ることだ。温かい目で見守ろう!!
クラスメイトも鑑賞者も、誰もがそう思っていたはずだ。
しかしそれにしても……1歩も進めないってどういうこと!?
「これはひどい!(笑)」「あまりにもひどすぎる!(笑)」「いつもは優しいクラスメイトも呆れちゃってるじゃん(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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