おかしな「言い訳・弁解」 ~アニメ「あそびあそばせ」の場合 #1
◆概要
【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「あそびあそばせ」(第1話)
▶1
本作の主人公の1人・オリヴィア(中2の少女)。
彼女の両親は外国人であり、オリヴィア自身も金髪碧眼の美少女である。しかし、じつはオリヴィアは日本生まれの日本育ち。英語はしゃべれない。
……にも関わらず、オリヴィアは学校では「片言の日本語しかしゃべれないアメリカ人 = 英語ネイティブ」のフリをしていた。
▶2
ある日ひょんなことから、
・Step1:オリヴィアは、香純(クラスメイトの少女)に英語を教えることになってしまった。
・Step2:香純が言った「アメリカ人がよく使う日常会話を1つ教えてください」。
・Step3:オリヴィアは動揺する。そんなの知らん!しかし、いまさら「じつは私は日本生まれの日本育ちで……」なんてことは言えない。
というわけで、
・Step4:オリヴィアは乏しい知識を総動員、顔を引きつらせながらこう言った「ギッ、ギブ・ミー・チョコレート……」。
直後、
・Step5:見る見る内に香純の表情が険しくなった。彼女は言った「それは日本人が米兵に使っていた英語じゃないですか!」。怒気をはらんだ声である。ふざけないでください、バカにしたら承知しませんよという感じだ。
・Step6:オリヴィアは慌てて弁解する「アッ、アメリカ人もチョコ食べるよー」。
・Step7:しかし香純は納得しない。彼女は問い詰める「食べるでしょうが、日常的に他人にせがまないでしょ!」。
・Step8:オリヴィアは苦しい言い訳を続ける「……毎日他人にせがむよー」。
すると、
・Step9:傍にいた華子(2人のクラスメイト)が目を輝かせた「マジで!?知らなかったー!」。
・Step10:香純も穏やかな表情になって「勉強になりました」。オリヴィアの言葉に納得したらしい。
▶3
相当に無理のある弁解を続けるオリヴィア。多くの鑑賞者は「どうせつくなら、もう少しまともな嘘をつけ!(笑)」と噴き出してしまったことだろう。
ところが、そんなオリヴィアの弁解をなぜか受け入れてしまう華子と香純。「納得しちゃうのかよ!(笑)」「お前らバカだろ!(笑)」とここでもまた笑ってしまった鑑賞者は少なくないはずだ。
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