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「キャラAとBの待ち合わせシーン→まずは『Aのあまりの美しさに仰天するBのリアクション』だけが映る→その後でようやくAが映る」という展開によって、「Aはそんなに美しいの!?」「早く見てみたい!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう ~アニメ「彼女、お借りします」の場合

和也「はぁ。何やってんだろ、オレ。どうせ相当盛られたブスが来るに決まって……」

和也「(千鶴のあまりの美しさに)んんっ!?」

アニメ「彼女、お借りします」(第1話)


◆概要

【「キャラAとBの待ち合わせシーン→まずは『Aのあまりの美しさに仰天するBのリアクション』だけが映る→その後でようやくAが映る」という展開によって、「Aはそんなに美しいの!?」「早く見てみたい!」と読者・鑑賞者にワクワクしてもらう】は「読者・鑑賞者の心を掴んで離さない語り口」のアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「彼女、お借りします」(第1話)

▶1

本作の主人公は、和也(大学1年の男子)。

彼は初めてできたカノジョに浮かれていたものの、あっという間にフラれてしまった。嗚呼、寂しい!寂しすぎる!かくして、偶然見かけた「レンタル彼女」の広告をクリックした


後日、

・Step1:待ち合わせ場所で待機する和也。彼は思う「はぁ。何やってんだろ、オレ。どうせ相当盛られたブスが来るに決まって……」。と、その時だった。1人の女性が和也に近づいてきた

・Step2:直後、和也の顔色が変わる「んんっ!?」。彼は目を見開く。頬が紅潮する……!

・Step3:そう、レンタル彼女の千鶴は容姿端麗、スタイル抜群の美人だったのだ。


▶2

ご注目いただきたいのは、Step2-3である。

・Step2では:千鶴のあまりの美しさに仰天する和也の顔だけが映る

・Step3では:ここに至ってようやく、千鶴が映る


私たち鑑賞者は、まずは和也のリアクションだけを目撃するのだ。リアクションの原因たる千鶴の姿は画面に映らない。ゆえに「千鶴はそんなに美しいのか!?」「早く早く!早く見せてよ!!」とワクワクが高まっていく……!


つまり、まずは「キャラのリアクション」だけを描き「リアクションの原因」は伏せておくことで、読者・鑑賞者にワクワクしてもらうというテクニックが使われているわけだ。


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