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1つのシーン内に明らかな矛盾がある ~アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」の場合

大阪「私、大阪におる時はとろいとかボーッとしているとか言われてました。自分では『そうかなぁ』『そんなにボーッとしてるかなぁ』って思うんですけど」

アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」(第2話)


◆概要

【1つのシーン内に明らかな矛盾がある】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。


◆事例研究

◇事例:アニメ「あずまんが大王 THE ANIMATION」(第2話)

▶1

本作の主要キャラの1人・大阪(高1の少女)。

彼女は、大阪からの転校生である。


さて。

転校早々、大阪のモノローグが流れるシーンがある。曰く「私、大阪におる時はとろいとかボーッとしているとか言われてました。自分では『そうかなぁ』『そんなにボーッとしてるかなぁ』って思うんですけど」

そしてこのモノローグの最中、画面には以下の映像が流れている


<映像1>

場所はトイレ。

大阪が手を洗っている。彼女は石鹸を手に取る。すると……つるつるっ!石鹸が滑った。大阪は落とすまいとして必死になる。

だが、結局石鹸は床に落下。大阪はショックを受ける「なー!」。

と同時に、石鹸に気を取られたせいで、彼女はハンカチを洗面台に落としてしまった。かくして独りごちした「あーあー。びしゃびしゃになってしもーた」


<映像2>

場所は教室。

授業中だが……大阪は1人、不審な動きをしている。すなわち目をギョロギョロ、首をぐるぐると動かしているのだ。

隣席のクラスメイトが問うた「ねぇ、何してるの?」。

すると大阪はなぜか意気込んで「目の中のゴミが時々見えるやんかぁ。いまそれを追跡中や!」。クラスメイトは困惑する「そう……頑張ってね……」。


▶2

嗚呼、モノローグと映像のこのズレ!!

「<自分では『そうかなぁ』『そんなにボーッとしてるかなぁ』って思うんですけど>って……どの口が言うか!(笑)」「うん、確かにとろいし、ボーッとしてるな(笑)」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。


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