「いつもウザくて空気を読めないキャラ→しかし相手が重症だと気づくと、テキパキと看病を始めた」というシーンを通じて、そのキャラが見た目ほどアホではないと示唆する
◆概要
【「いつもウザくて空気を読めないキャラ→しかし相手が重症だと気づくと、テキパキと看病を始めた」というシーンを通じて、そのキャラが見た目ほどアホではないと示唆する】は「見舞い、看病」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」(第3話)
▶1
本作の主人公は宇崎ちゃん(大学2年生の女性)と、その先輩(大学3年生の男性)である。
ある日、先輩が風邪を引いた時のことだ。
宇崎ちゃんは先輩をからかってやろうと企み、先輩が1人暮らししているアパートに駆けつけた。そしていつものウザかわいいテンションで、「コンチワー!先輩、風邪ってマジっスかぁ?お見舞いに来てあげましたよー!」。
ところが、先輩は意外にも重症だった。布団に入り、苦しそうに息を吐いている。
宇崎ちゃんはすぐに察した「ゲームとかして遊ぼうと思っていたのに、完全にテンション間違えた……」。
かくして彼女は決意した。よし、看病してあげよう!
宇崎ちゃんは薬を買ってきたり、食事を作ったり、それを食べさせてやったりとテキパキと看病を始めたのだった。
▶2
以上をまとめると……
・1:宇崎ちゃんは「先輩をからかってやろう」と考えて、嬉々として先輩の家を訪問した
・2:ところが、先輩は意外にも重症だった。宇崎ちゃんは自分のテンションが誤っていたと察し、すぐに大人しくなる
・3:そして、テキパキと看病を始めた
ご注目いただきたいのは、【宇崎ちゃんは、先輩を一目見るや否や自分のテンションが誤っていたと察して → 看病を始めた】という流れだ。
というのも……宇崎ちゃんはいつもウザくて、空気を読めないキャラに見える。しかし、そうではないのだ!いざという時にはきちんと空気を読む。そして反省し、その場に適した態度を取ることができる。
つまり、普段ウザ絡みしているのは「それが許される = 先輩なら許してくれると理解・信頼しているから」なのだろう。
これ、そんな宇崎ちゃんの本性がスッと伝わってくる名シーンだと言えるだろう。