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おかしな「言い訳・弁解」 ~ドラマ「グッド・プレイス」(シーズン1)の場合
エレノア「でもね、私、やり手だったのよ。5年連続で営業成績1位!」
チディ「余計悪い!」
◆概要
【おかしな「言い訳・弁解」】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:ドラマ「グッド・プレイス」(シーズン1の第1話)
▶1
本作の主人公はエレノア(40代の女性)。
ひょんなことから事故死した彼女は、死後の世界でチディ(40代の男性)と知り合った。
・Step1:2人が自己紹介する。まずはチディ、続いてエレノアの番だ。
・Step2:チディが問うた「きみはどんな仕事をしていたんだい?」。
・Step3:エレノアは答えた「セールスよ」。じつは彼女は、嘘を並べて高齢者を不安のどん底に陥れ、そして効果なしの偽薬を売りつけるという仕事をしていた。そう、詐欺である。
・Step4:チディは唖然とする。開いた口が塞がらない。彼は言う「あー……つまり、きみは仕事でお年寄りを騙していたわけだ。……正確には、病気のお年寄りを」。
・Step5:チディの反応を見て、エレノアは慌てて付け加えた「でもね、私、やり手だったのよ。5年連続で営業成績1位!」(But I was very good at it. I was the top salesperson five years running.)。
・Step6:チディは目を剥く「余計悪い!」(Okay, but that's worse.)。
▶2
ご注目いただきたいのは、上記のStep4-6である。
・1:チディが呆れる(Step4)
・2:エレノアは慌てて付け足す(Step5) →弁解
・3:チディが目を剥く「余計悪い!」(Step6)
つまりこれ、「弁解しようとしたら余計事態が悪化した = 墓穴を掘ってしまった」というコメディシーンである。
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