「キャラAが鳥居の上にいる姿」を描くことで、「キャラA=他のキャラが新たな世界に飛び出していくのをサポートしてくれるキャラ」と暗示する ~アニメ「ハナヤマタ」の場合
◆概要
【「キャラAが鳥居の上にいる姿」を描くことで、「キャラA=他のキャラが新たな世界に飛び出していくのをサポートしてくれるキャラ」と暗示する】は「キャラの感情などを暗示する」ためのアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「ハナヤマタ」(第1話)
▶1
本作の主人公は、なる(中2)。
彼女は平凡な少女だ。
本当は、物語のヒロインのように輝きたいと思っている。素敵な先輩や、好きなことに熱中する親友に憧れている。しかし、思い切って踏み出す勇気がない……。
ところがある日、なるはハナ(アメリカからの留学生)と出会い、よさこいを知った。そして、ハナに背中を押されるようにしてよさこい部に入部。かくして、夢にまで見た「仲間と共に好きなことに打ち込む輝かしい日々」が始まったのだった。
▶2
今回注目したいのは、なるとハナが初めて出会ったシーンである。
・Step1:夜。なるが神社の脇を通った時のことだ。
・Step2:ふと見上げると……えっ!?鳥居の上で誰かが舞っているではないか!小柄で碧眼、そして美しい金髪の持ち主。まるで妖精だ(この妖精のような少女こそがハナである)。
・Step3:後日、なるのクラスにハナが転校してきた。こうして2人の付き合いが始まった。
▶3
ポイントは、【初登場シーンでハナが鳥居の上にいた】ということである。
鳥居とは、「神域(神々が住まうエリア)」と「俗界(人間が住まうエリア)」の境目に建てられるものだ。
つまり、ハナは2つの世界の境目にいたのだ。【ハナ = なるの越境(「平凡な世界」から「キラキラ輝く素敵な世界」への移動)をサポートするキャラ】を暗示していると言えるだろう。
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