驚くほど優秀な男 v.s あまりにも鈍い女!!|【第5話(3) 男子高校生と救世主】「男子高校生の日常」を三幕構成で分析する
▶ 「三幕構成」を詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ👽 → シド・フィールドの「三幕構成」をバッチリ説明するぜ!!
分析対象
三幕構成
ポイント①
本話のストーリーをざっくり整理すると……
・第1幕:北高生徒会メンバー3人が、りんごちゃんに頼みごとをする
・第2幕前半:そこにイケメンが登場「その子、困ってるじゃないですか」 → 3人もりんごちゃんも、ポカンとする → 間もなく3人は気づく。この男、オレたちがりんごちゃんに絡んでいると勘違いしているんだ! → 3人はすぐに決意を固める
・第2幕後半:3人が悪漢のフリをして、イケメンに殴りかかる → イケメンにわざと殴られ、地面に転がる → 3人は思う「りんごちゃん、後は頼みますぜ」 → ところが……りんごちゃんは未だ事情を理解できていない。3人はショックを受ける「アホりんご!」
・第3幕:しばらくして、りんごちゃんが声をあげる「おー!」 → 3人はホッとする。だが……りんごちゃんはイケメンの胸ぐらを掴んだ「テメェ、やんのか!」 → 3人はがっくり「ダメだ、こいつ……」
ポイント②
<1>
いやぁ、面白いですね!
衝撃的に面白いエピソードです。
さてここからは、本話がなぜこれほどまでに面白いのか考えてみましょう。
<2>
ご注目いただきたいのは、以下の3点です。
▶ Point①:驚くほど優秀で、しかも心優しい【生徒会メンバー3人】
3人は、いち早くイケメンの勘違いに気づきます。
そして、一瞬にして決意する「この勇気あるイケメンに恥をかかせてはならぬ!悪漢のフリをするのだ!」
この察しのよさ!
決断力!
そして、自己犠牲すら厭わぬ心優しさ!
いずれも驚異的です。
あまりにも優秀で……それが面白い!
▶ Point②:あまりにも頭の回転がのろい【りんごちゃん】
一方、りんごちゃんはグズです。最後の最後まで、イケメンの勘違いに気づかない。
あまりにも頭の回転が鈍くて……それが面白い!
▶ Point③:生徒会メンバー3人とりんごちゃんの【対比】
最後に、優秀すぎる3人と鈍すぎるりんごちゃんの【対比】。
いずれか一方だけでは、ここまで面白い物語にはならなかったでしょう。生徒会メンバー3人がいるからこそ、りんごちゃんの鈍さが際立つのです。
本話のような爆笑物語を作る時には、以上3点に配慮してみてくださいねー!!
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(担当:三葉)
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