![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119411316/rectangle_large_type_2_9757f1fd1364570baf04382411fed903.png?width=1200)
「肉から大剣を召喚する能力者」に心が躍る ~Learning from: アニメ「カミエラビ」
秋津「(佐和さんが取り出した肉を見て)なあ、何それ?非常食?いつも持ち歩いてんの?」
佐和さん「能力使う時に肉が必要なの!あんた何もできないんだから黙ってて!――≪謝肉祭≫!」
▶1
アニメ「カミエラビ」に、佐和穂花というキャラがいます。
彼女はゆえあって特別な能力を持っているのですが、その能力が大変ユニークなもので、すなわち――「肉(死体?)から魔法の大剣を召喚できる」というものです。
具体的には、
・第1話の召喚シーン(1):通りすがりの男性が、電柱の下敷きになって死亡した→佐和さんは、その男性の死体から大剣を召喚して戦闘開始
・第1話の召喚シーン(2):佐和さんが、事前に用意していたパック肉(スーパーなどでよく見かける白い容器に入った肉)を取り出した→その肉から大剣を召喚して戦闘開始
・第2話の召喚シーン:今回も、佐和さんは事前に用意していたパック肉(「牛ロースステーキ用」というラベルが貼ってあるのが見える。ちなみに100g192円、430gで825円の肉である)を取り出した→その肉から大剣を召喚して戦闘開始
なお、作中では明言されていませんが、どうも「新鮮な肉ほど強い武器を召喚し得る」という設定があるように見えます。
▶2
「武器を召喚する能力者」というのは、異能力バトルやファンタジー作品では時折見かけるものですが、彼らが使うのは大体が魔方陣やそれに類するカッコいいアイテムです。
それに対して佐和さんは――肉!
最初は「ほほぉ。死体から大剣を召喚する能力ですか」と思っていたのですが――お前、肉なら何でもいいのかよ!!
最高にユニークですね。
▶3
佐和さんが今後この能力をいかに使うのか、あるいは使いこなせず翻弄されてしまうのかわかりませんが(私は佐和さんのファンなのでぜひ頑張ってほしいところですが……)、さて。
以下、いろいろ考えてみましょう。
まず、佐和さんのような能力者が「たくさんの兵士が死ぬガチガチの戦場」に登場したらどうなるか。
きっと戦場を駆け回り、あちこちに転がっている死体――それが味方のものであろうと敵のものだろうと関係なく――を使って武器を召喚しまくると思うんですよ。で、大暴れするわけです。
衛宮士郎の「無限の剣製」(by「Fate」シリーズ)や、巴マミのマジカルマスケット銃(by「魔法少女まどか☆マギカ」)のように、辺り一面にずらーっと武器が並んでいる絵面が目に浮かびます。
▶4
では、「生鮮食品の流通網が整備されていない時代・場所」が舞台ならどうなるか。
これは間違いなく、「戦場に家畜(例えば羊)を連れていく→いざ戦闘となったらまずは羊の首をはねる→その新鮮な肉から武器を召喚して戦闘開始」ということになるでしょう。
さらに――佐和さんのようなキャラが勇者となり、魔王国に深く侵入して、魔王を打ち倒すなんてことになったらもう大変です。
大規模な兵站が要る。
兵站のミッションはただ1つ――「勇者様に新鮮な肉をお届けせよ!」。
魔王国に続く道のあちこちに牧場が設置され、羊が飼育される。
飛脚や早馬が全国から集められる。
勇者が前進するたびに兵站は伸びていく。
羊飼いや飛脚を対象とした商売も生まれる。
かくして勇者の歩んだ道は栄え、やがて繁華街になっていく――なんて展開ですかね。
▶5
「召喚に使う肉の種類によって、武器の種類や強さが変わる」という設定をくわえると、より一層面白くなるかもしれません。
例えば、魔王を殺し得る最強な剣は、ドラゴンの死体からしか召喚できぬ。
しかし、ドラゴンを殺し得る無敵の剣はフェンリルの死体からしか召喚できない。
さらに、そのフェンリルを殺し得るのは……というわけで、まずはゴブリン辺りから狩り始める勇者とか。
――今日は1日そんなことを考えていました。
あなたの創作のお役に立てば幸いです。
それでは佳きクリエイティブ・ライフを!!
◆他のアイデアも見る👀
いいなと思ったら応援しよう!
![100%ツールズ|創作の技術](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8856280/profile_0f634dd305ebc556e2a2748fd1974145.png?width=600&crop=1:1,smart)