その場所の「常識・慣習・ルール」を知らない人が、トンチンカンな言動を取る ~アニメ「異世界おじさん」の場合 #2
◆概要
【その場所の「常識・慣習・ルール」を知らない人が、トンチンカンな言動を取る】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。
◆事例研究
◇事例:アニメ「異世界おじさん」(第1話)
▶1
本作の主人公は、陽介(34歳の男性)。
作中では専ら「おじさん」と呼ばれている。
彼は、2000年1月に意図せずして異世界に転移した。そしてそれから17年もの間剣と魔法の世界で生き抜き、つい最近になって元の世界に帰還したばかりである。
いまは、甥の敬文と2人で暮らしている。
▶2
ある日、
・Step1:敬文がスマホで調べごとをしていた時のことだ。
・Step2:敬文がパパッと操作するのを見て、おじさんが感心する「ほぉ。そんなにすぐ調べられるのか。文豪ミニも進化したな」。
・Step3:敬文は困惑する。……えっ、文豪ミニ!?
▶3
「文豪ミニ」とは、かつてNECが発売していたワープロの商品名である。90年代以前の知識しか持たぬおじさんは、スマホを見て、「ほぉ。これが最新型の『文豪ミニ』か」と勘違いしたらしい。
「21世紀に『文豪ミニ』かよ!(笑)」「敬文が困惑するのも無理ないよ(笑)」「これ、『文豪ミニ』という実際の商品名が唐突に登場するのがいいな(笑)おじさんのセリフが『ワープロも進化したな』だったらここまで面白くなかったかも」と思わず噴き出してしまった鑑賞者は少なくないだろう。
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