ポジティブすぎる・前向きすぎる　～マンガ「邪神ちゃんドロップキック」の場合

ミノス「（初詣のおみくじで大凶を引いて）大凶なんて超レアじゃん。むしろラッキーなんじゃね」
↓
ゆりね「ミノスはポジティブねー」
邪神ちゃん「ポジティブなんじゃなくてバカなんですの」

マンガ「邪神ちゃんドロップキック」（第10巻）

◆概要

【ポジティブすぎる・前向きすぎる】は「コメディシーン、ギャグ」に関するアイデア。

◆事例研究

◇事例：マンガ「邪神ちゃんドロップキック」（第10巻）

▶1

本作の主人公は邪神ちゃん。

彼女は悪魔だが……いまは、ゆえあって人間界に滞在中。料理などの家事をする代わりに、ゆりね（人間、女子大生）の住むアパートに居候させてもらっている。

正月、

・Step1：邪神ちゃんたちが初詣に出かけた時のことだ。

・Step2：皆でおみくじを引く。

・Step3：ゆりね、メデューサ、ペルセポネ2世はそろって中吉だった。

ところが、

・Step4：ミノスだけは大凶！

・Step5：「人の不幸は蜜の味」を地でいく邪神ちゃんはニヤニヤ笑い、嘲った「お前だけ大凶とかやばいんじゃねぇですの～？」。

・Step6：しかしミノスは「大凶なんて超レアじゃん。むしろラッキーなんじゃね」と満面の笑みを浮かべた。

・Step7：ゆりねが言う「ミノスはポジティブねー」。一方、邪神ちゃんはすっかり呆れて「ポジティブなんじゃなくてバカなんですの」。

▶2

よりにもよって初詣で大凶を引いてしまったミノス。

邪神ちゃんはここぞとばかりに嘲るものの――ところがミノスは笑った「大凶なんて超レアじゃん。むしろラッキーなんじゃね」。

「確かに正月に大凶を引くのは超レアかもしれないけどさぁ……こいつポジティブすぎる（笑）」「強い（笑）」「さすがの邪神ちゃんも毒気を抜かれたようだ（笑）」と思わず噴き出してしまった読者は少なくないだろう。

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