友人のネタ文章を添削してみた。
「俺もネタ文章書いてみたらいい線いけると思うんだよね」
「言ったなコラ吐いたツバ飲むなよ」
津田沼の一言に、俺は脊髄反射でブチ切れた。
― ― ―
コロナ騒動が起こって以来、竹井(俺)と津田沼と原、大学院同期の野郎三匹によるWEB飲み会は、今も不定期で開催されている。
話のネタはだいたい各々の仕事、そして、俺が書きはじめたnoteについてだ。
詳しい経緯はこの記事に譲るとして、このWEB飲み会に端を発した俺のnoteは細々と、しかし今のところは楽しく続けられている。
俺がネタを書く。
津田沼と原がそれを読む。
津田沼と原がツッコミを返す。
ツッコミを読んで俺がニヤつく。
要は、昔から仲間内のラインでやっていたことだ。
不特定多数が読み読まれするnoteに河岸を変えても、その本質は変わらない。
身内だけで楽しんでいたネタを不特定多数の場に解き放ったこと。
そして、ささやかながらも反応が帰ってくるということ。
それを、俺は、いや、俺たちは楽しんでいた。
― ― ―
「しかしアレだね、毎度のことだけど、竹井君はよくこれだけの文章を書き続けられるよね」
白ワインを舐めながら、原が口を開いた。
「そもそも、表現媒体として文章を選ぶのって、実は難易度が高いと思うんだよね。僕がやってるのは作曲だけど、曲作りって自分のエモーションをそのままぶつけやすいフシがあるんだよ。だけど文章だとそうはいかないじゃない。起承転結の構成や言葉づかい、誰に向けて書くかという視点、創作物として出すまでに意識しないといけない技法が多々あると思うんだ。そういう意味だと、今のところコンスタントにnoteやれてる竹井君はすごいなって思うよ」
原は、音楽に長けたイケメンだ。
専門はクラシック。経験年数は十数年のベテランだ。
演奏会に足を運んだこともあったが、演奏中のたたずまいは、どこぞの貴公子かと見まごうほどに優雅だった。
さらに、原は作曲も手掛けている。最近では音楽投稿サイトに自作の曲を上げて、かなりの好評を博しているようだ。
ロックと昭和歌謡しか聴かない俺には畑違いのジャンルだが、それでも原の作った曲は、どこか琴線に触れるものが多かった。
要するに、文章と音楽とで方法は違うが、原もまた表現を楽しんでいる人間だということだ。
しかし、俺と原とでは、どれをとってもケタが違う。
創作の技術、発表経験の年季、そして知名度。身近な人間に絞っていうなら、俺は原こそが”クリエイター”の名にふさわしい一人だと思っている。
リップサービスも含まれているだろうが、そんな雲の上の人間に褒められて、悪い気になるはずもない。
酒の勢いも手伝って、俺はたちまち有頂天になった。
「いやはや、ガチのクリエイター様にお褒めいただけるとはワシも偉くなったもんですなあガハハハハ!!!」
「いやいや、実際スゴいと思うよ。何より、何か発表する場を持ってそれを楽しんでるのがいいよね。いやー、あの時noteを勧めてみてよかったよ、ホント」
談笑する俺と原。
それを横目に、ひとり憮然とした面持ちで日本酒を煽っている男がいた。
津田沼だ。
― ― ―
他の記事でも書いたが、津田沼はけっこうなサブカル野郎だ。こう言っては癪(しゃく)だが、サブカルを抜きにしても博識な方だ。
マンガ、アニメ、かと思いきや文芸に哲学書。元ネタの説明抜きで小ネタを飛ばす俺に、的確にツッコミを返せる数少ない男だ。
しかし、営々とたくわえ続けてきた該博な知識を、津田沼は決して外に向けて発信しようとはしなかった。
以前、そのことについて飲みながら津田沼に尋ねたことがある。
お前は、なにがしかの形で発信したいと思ったことはないのかと。
奴が返してきた答えは、珍妙なものだった。
「ああ、俺の夢は高等遊民だからね」
は?と訝(いぶか)る俺に、津田沼は言葉を続ける。
「要するに、高みの見物がしたいわけよ。自分は生産する労苦を味わうことなく、ただ面白いモノだけを摂取していたいわけ。この世にそれ以上の贅沢な生き方があるかね。いやないでしょ。いやー、できることならそんな風に生きてみたいよなあ」
親友の思想が割とクソだったことを知った俺は、激昂を通り越し、ただただ困惑していた。
俺の困惑をよそに、目の前のクソ野郎は赤ワインを優雅にグラスで転がしていた。
― ― ―
少し紙幅を割いたが、これで読者の皆様にも、津田沼がどういう男か多少はわかっていただけたと思う。
しかし、さしもの高等遊民気取りも、自分でつくったモノを発信している二人の会話に混じれないのは面白くなかったのだろう。
押し黙ったまま日本酒を口にし続けていた津田沼が、ポツリと呟いた。
「俺もできると思うんだよね」
「あン?何が?」
ビールを煽ろうとした手を止めて、真っ赤な顔の俺が尋ねる。
「俺もネタ文章書いてみたらいい線いけると思うんだよね」
「言ったなコラ吐いたツバ飲むなよ」
津田沼の一言に、俺は脊髄反射でブチ切れた。
度し難い。
いかに親友の、それも博識さを認めている人間の言葉とはいえ、今のセリフは度し難い。
noteをはじめて以来、ほとんど最低週一の頻度で更新している俺を見て、感覚が麻痺しているのだろう。
だが、文章を書くのはハタから見るほど簡単ではない。
楽屋裏を言うのはサムいが、あえて言う。俺にとっての記事作成とは、書いては消し書いては消しをくり返す、さながら砂金採りのような地道で不毛な作業だ。
俺の記事はいつも長文だが、それでも、いやそれ故に、書いたネタの三分の一を一気に消すことだってザラにある。
noteの記事を書くとき、少なくとも稟議書作成時の五倍はアタマを使っていると言い切れる。
それもすべては、自分にとって、あわよくば読み手にとっても、面白い文章を書くために。
ただ、その一点のためだけに、アタマと体力と時間を振り絞り、文章を練りあげ続けている。
それをこいつは、「俺もやろうと思えばできる」と宣(のたま)いやがった。
思い上がりも甚だしい。
「道を知っていることと実際に歩くことは違う」
という、モーフィアス(出典:マトリックス)の名言を忘れているとしか思えん。もういっぺん道場で鍛えてもらった方がいいんじゃねえのか。
「オイオイオイずいぶんと軽々しく言いやがったなおめぇよォ~。じゃあ何か?お前もnoteはじめるってのか?おい」
ジョジョ風に凄みながらさりげなくnote沼に引きずり込もうとする俺の高等テクを、津田沼は軽くいなす。
「いや全然。俺は発信する側に回りたくないからね、だって高等遊民目指してるから。でもやろうと思えばそれなりにはできると思うよ」
「やってもいねえのにできると思うだなんて誰が信用するかッッ!実際に書いてみてから言えってんだ!!」
「まあまあ、竹井君落ちついて」
激昂する俺を原が諌める。
「でも気になるね、津田沼君が何を書けるのか。けっこう自信ありそうだけど、何かネタがあったりするの?」
そのまま、原は津田沼に水を向けた。
「うん、一つある。”人生相談コーナーの質問に俺が勝手に回答する”っていうの」
サラッと言い放たれた津田沼の言葉に、俺は怒りを忘れて固まった。
なにそれ、ちょっと面白そう。
「マジメな人生相談に対して、俺がフラッと横からあらわれて言うわけ。
『あ~はいはいはいあなたはこんなことにお悩みなんですね~でもあなたの悩みなんて誰も気にしてませんからね~』
つって。そのあとはあること無いこと全部適当に言ってケムに巻くの。そこそこイケそうじゃない?」
なにそれ、ますます面白そう。
チクショウ、だからこいつは嫌いだ。
いつだって自分は表に立たず、高みの見物を決め込もうとしている。
そのくせ、アタマも良けりゃセンスも悪くない。
現に、こいつのアイデアは怒りを忘れさせるほどに俺を感心させた。
相談内容こそ不定だが、Q&Aという形式は固定されている。あとはアンサーの中身さえ練ればそれでいいという、ネタ作りのフォーマットとしてはかなり優秀なものだ。第一、内容もなかなかシュールで面白い。
原に至っては、ツボに入ったのかもうすでに笑っている。
にもかかわらず、コイツは絶対に発表しようとはしない。
その事を思い出すなり、俺の怒りはアセチレンバーナーの温度で再燃した。
「そこまで言うなら書いてみろ津田沼ァー!!!」
「デカい声で言うなようるさいな。もちろん、言ったからには書くよ。でも投稿はしないから、近いうち竹井君のラインに送るよ。まあチャチャッと書けるでしょ、たぶん」
涼しい顔で答える津田沼の態度に、俺のボルテージはますますブチ上がる。
「なァにがチャチャッとだ、”赤ずきんチャチャ”より世界観が甘いわ!読むのに三分書くのに五時間のネタ書き地獄をとっくり味わえ!!そしてペン持ったまま死ね、憤死しろ!!!」
「五時間もかかってたの!!?」
怒りに任せてぶっちゃけた楽屋裏を聞いて、原が驚愕する。
翻(ひるがえ)って津田沼は、驚くこともなくため息をついた。
「五時間も人生ムダにしなくても、それなりのものは書けると思うよ。時間的にも、内容的にも」
「てンめえええええェェェ!!!!!!」
モニター前で俺が怒り狂ったまま、その日のWEB飲み会はなし崩し的にお開きとなった。
― ― ―
後日、昼過ぎに起きた日曜日のこと。
布団の上で気だるくスマホを開くと、ラインが何通か届いていた。
津田沼からだった。
「この間言ってた、人生相談勝手に回答コーナーを書いたから送る」
その後に長文が続いていたが、それを読む前に俺は布団から飛び起きた。
そのまま顔を洗い、冷蔵庫からウィルキンソンを取り出してキャップをひねる。キツい炭酸水をボトルの半分ほど飲み干しながら、改めてスマホを手にとった。
俺は人生には不真面目だが、その分文章には誠実であらんと心がけている。
ましてや、友人が自分に読ませるために、己がセンスと時間を割いて書いた文章だ。先日の遺恨に関係なく、冴えたアタマとフラットな目線をもって読まなければならない。
それが、文章への礼儀だ。
決して津田沼への礼儀ではない。
炭酸水が喉を灼き、胃に流れこんでいくのを感じながら、俺は津田沼の文章に目を通しはじめた。
Q.
自分に自信がありません。自信を持つことは大切だとわかっていますが、自信を持ってはいけないのではないかと思うこともあります。
しっかりと他人に意見を言ったり、周りの雰囲気に流されなかったりするには自信が必要だと思います。
でも、謙虚な人でもいたいのです。
相反するように思えるこの二つを達成するには、どうしたらいいでしょうか。
(19歳・女性)
A.
あなたの言う”謙虚”とはどのような状態を指すのでしょうか?まずはそこから考えましょう。
人に遠慮することは謙遜でもなんでもないですし、自分がないと周りにナメられるだけです。
思うに、自信と謙虚は表裏の関係にあると思います。
すなわち、
”できることとできないことの分別がついている”
ことが大切なのではないでしょうか。
自分にできることが何かわかっているから、そこには自信が生まれます。他方で、自分にできないことをわきまえているから、そこには謙虚さが生まれます。
失礼ですが、回答者様には、自分の人生を懸けようと思うほどに何かに熱中したり、取り組んできたこともないのでしょう。
自分が積み上げてきたものの価値を知ると同時に、自分の限界にも直面する、そういった人生の積み重ねがあなたを自然と成長させ、自信と謙虚さをはぐくむのではないでしょうか。
こんなことは私の回答を待つまでもなく、あなたはわかっているのではないでしょうか。
それでもこんな質問をするのは、あなたは、人に流されている自分を肯定する言い訳を他人に探してもらいたいカマトトぶりっ子野郎だからです。その性根自体が謙虚さからかけ離れています。
ぶりっ子もぶりっ子です。
十九年も生きているんだから、そろそろ自分の腐った性根も認めましょう。
まずはそれからです。
結論
私はブリよりもカンパチが好きです。
なるほど。
なるほどなるほど、なるほど。
わかった。
くり返すが、俺は文章に対してだけは誠実であろうと心がけているつもりだ。
だから、遺恨のある友人が文章を送りつけてきたところで、その内容を吟味もせずに
「つまんNEEEEEEE!!!!!!!」
などとこき下ろすようなマネはしない。
見るのは、相手の属性やバックボーンなどではない。
ジャンルを問わず、その文章が面白いか。
その文章が、甲か、乙か、丙か。
見るのは、ただ、それだけだ。
炭酸水で冴えたアタマと醒めきった目をもって、俺は返信文の下書きを打ち込み始めた。
遅れて悪い、読んだ
”ネタ文章を書く”という視点から、いくつか言っていく
序盤及び中盤(マジメな部分)
悪くない、普通にいいこと言ってる
マジメな人生相談としては、そこらの新聞投書の回答よりも優れていると思う
だがネタを書くという点からは大いにズレている
あることないこと言ってケムに巻くというコンセプトが満たされていない
日和(ひよ)りやがったな?
後半(ネタ部分)
端的に言ってパンチ不足
パンチが欲しいならディスる部分をもっと過剰にしたほうがいいと思う
”カマトトぶりっ子野郎”
→”カマトトぶりっ子クソアマ”
”そろそろ自分の腐った性根も認めましょう”
→”水槽培養に失敗したブヨブヨの球根よりもド腐れた、そのご自身の性根とそろそろ素直に向き合いましょう”
例えばこんな感じ
結論部分
最初に言っておくと、”ブリ”のひらがなカタカナ表記を統一していないことが最大の失敗
これのせいで、「ブリよりカンパチが云々」というオチが、本文のぶりっ子と掛けたネタだということが伝わりにくい
それを抜きにしても、このオチはまだ弱い
ただでさえパンチ不足な今の本文と照らし合わせても弱い
割合で言うと、大甘に甘く見てもクスッと笑ってくれるのが一、「ん?」or「で?」と塩対応を食らって終わりになるのが九だと思われる
シュールさ+最後で全部放り投げる感を出したいなら、もっと意味わからんことを言うことへの意識のアクセルを踏むべき
それでいて、ギリギリ伝わるか伝わらないかのラインを見極めようとも心がけるべき
そこまでやってはじめて、「なんでお前それ持ってきたんだ」というツッコミがもらえる可能性が出てくる
これはあくまでも俺ならこうする、という話だが、結論をラッキーアイテムに変えてみるのもアリ(シュールなことを言いやすくするためのフォーマットとして)
例)あなたのラッキーアイテムはガラス切りです。
総評
ネタ文章のフォーマットとしてはかなり良い
書き手はムダに頭を悩ますことなく、読み手にとっても何が書かれるのか予想しやすい、WIN-WINの構図を生み出すツールに思える
大げさかもしれないが、うまく使えば固定ファンをコンスタントに生み出せるだけのポテンシャルがあると思う
だからこそ、そのフォーマットを十分に活かしきれていないことに「あーあ」と思った
ハッキリ言うと、笑える文章を考えることについて早々にサジを投げたのが伝わってきた
自分にとって”面白い”と感じたイメージがあるのなら、そこから目をそらすことなく、もっとそれを膨らませようと強く意識すること
具体的には、己の妄想力と理性をフル稼働させること
アイデア・閃きは突風のようにいきなり吹き荒れるが、過ぎ去るのもまた、突風のように一瞬だ
それを捉えてカタチにするには努力がいる
よって、もっとがんばりましょう(花形のスタンプ)
書き終えた後、いくつかのパラグラフに分けて津田沼に送信した。
どうせ奴のことだ。昼過ぎの今の時間なら、オサレなカフェで彼女と茶でもしばいてることだろう。
しばらく既読はつかないはずだ。
送信を確認し、俺はシャワーを浴びることにした。
シャワーを浴び終え、スマホを確認する。
津田沼から返信が届いていた。
「俺が悪かったよ、勘弁してくれ」
「彼女と飲む世界一うまいコーヒーが、おかげでドブみたいな味になった」
さしもの俺も、少しだけ罪悪感を覚えた。
― ― ―
後日、自室で原の作った曲を流していたときのこと。
津田沼から、電話がかかってきた。
「いやー、実際自分で書いてみるってのは難しいもんなんだね、ナメてて悪かったよ。ブリとカンパチのくだりも面倒になってブン投げただけだしね、竹井君の指摘がどれも的を射ててウンザリしたよ」
「わかりゃあそれでいいんだ。過ちに気づいたヤツに鞭打つほど、俺も人間腐っちゃいない。それはそれとして、最後のウンザリって何だおい」
「彼女とお茶してるときにあんな長文送られる身にもなれよ。1000円以上するコーヒーとケーキのセットがドブとレンガにしか思えなくなったんだぞ」
「そりゃあ重畳(ちょうじょう)。今度お前んちにモルタル送っといてやるからせいぜいレンガ固定してろ」
和解を終えた俺たちは、例のごとく脊髄だけを使った会話を和やかに繰り広げていた。
「ところでさ竹井君。書くのに五時間かかるって言ってたけど、あれはさすがに謙遜だよね。書くのが大変なことも竹井君が色々考えて書いてることもわかったけど、けっこう書きなれてるわけだしそこまではいかないでしょ。長さにもよるけど、だいたい三時間くらいじゃないの?」
何気なく放たれた津田沼の言葉に、俺の口と脊髄はフリーズした。
「・・・もしもし、竹井君?聞こえてる?もしもし?」
「・・・ちじかんかかった」
「え?」
蚊の鳴くような返答は、津田沼に届かなかったらしい。
俺はもう一度、声となけなしの勇気を振り絞って、言った。
「八時間かかった。前回上げた記事は」
津田沼が、フリーズしたのが伝わった。
俺も、そのまま押し黙っていた。
かけっぱなしにしていた原の曲だけが、俺たちの通話電波に乗せられていた。
「・・・今かかってるの、原君の曲?」
「・・・ああ」
津田沼が恐る恐る口を開き、俺は重々しく一言で返す。
「・・・いい曲だよね」
「・・・ああ」
「すごいよなあ、クリエイターって」
「・・・ああ」
「・・・もう切るよ。それじゃあ、また」
「・・・ああ。また」
津田沼が電話を切り、通話が終了した。
俺の部屋には、相変わらず原の作った曲が流れていた。
雨音をモチーフにした、とても沁み入る曲だ。
とても、とても、沁み入る曲だ。
だが、いかに素晴らしい曲とはいえ、一曲の制作に八時間も費やすなんてバカなマネをするはずはないだろう。
創作のメリハリも、酸いも甘いも知っている、ベテランクリエイターの原が。