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14冊目


“時間が解決してくれる。そんな言葉は聞くけれど、時間は早送りできないし、一秒は長い。今辛いのに、時間は同じ速さでしか流れてくれない。そうじゃない。今、助けてくれ。今、救ってくれ。今、辛いんだよ。今、悲しいんだ。 と、頭を抱えているわたしが、 「100冊の本に救いを求める。」 noteを開設しました。 ”

という、こころの叫びからはじまったこのnote

本日は14冊目。
『これより先には入れません』(谷川俊太郎・木下龍也/ナナロク社)を読み終えました。

いつか、文フリに行ってみたいなあと思っています。
文芸フリマ、略して文フリ。
名前の通り文芸にまつわるフリーマーケットだけど、文芸を「自分が文芸と信じるもの」定義しているのがすごくいい。
もちろんフリーマーケットなのでプロではないひとたちが多く自分の文芸を出している。でも、そこで発掘されて評価されたり…という作品もあって、たとえばで紹介したティンダーレモンケーキエフェクトも、文フリで目に留まった出版社から声をかけ…という経緯があるらしい。
商業誌として世に出ることだけがすべてではないけど、そのおかげでわたしもその本に出会うことができたと思うと、ありがたいことですよねえ。

(ティンダーレモンケーキエフェクトの記事はこちら ↓ )


 
そんなわけで、今日は前置きが長くなりましたが、
14冊目。こちらです。

 『これより先には入れません』
(谷川俊太郎・木下龍也/ナナロク社)

あの谷川俊太郎さんと、あの木下龍也さんの共著。
しかも一般書店ではなく、文フリで同人誌として販売されるということで話題になっていました。

詩と短歌による延べ40回にわたるやりとりを収めた“一対一の戦い”
と木下さんによって題された一冊。
やさしい短歌とやさしい詩の応酬?と読み始めたらガツンとやられました。
木下龍也が、谷川俊太郎に食らいついてる…。そして谷川俊太郎、木下龍也をいなしている…。大人の戦いだ…。「短歌がきらい」らしい谷川俊太郎がこれまでに5作だけ書いた短歌も収録されていたのもすごすぎる。

100冊の本に救いを求める14冊目

展示もやってたりして、本やことばがいろんな形に派生していくことってすごいな、いいな、と改めて思いました。


 

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