100冊の本に救いを求める。

絶賛傷心中。 100冊の本を読み終わるころには元気になっていたい。

100冊の本に救いを求める。

絶賛傷心中。 100冊の本を読み終わるころには元気になっていたい。

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0冊目

時間が解決してくれる。 そんな言葉は聞くけれど、時間は早送りできないし、一秒は長い。今辛いのに、時間は同じ速さでしか流れてくれない。そうじゃない。今、助けてくれ。今、救ってくれ。今、辛いんだよ。今、悲しいんだ。 と、頭を抱えているわたしが、 「100冊の本に救いを求める。」 noteを開設しました。 今日読む本が、時間を一秒でも先に進めてくれればいい。 今日読む本が、明日の私を助けてくれるかもしれない。 今日読む本が、わたしの救いになるかもしれない。 ~~~~ ここ

    • 18-25冊目

      という心の叫びからはじまったこのnote、まだ20冊もいっていないけれど、読んだ冊数と書いた冊数にかなり乖離がでてきてしまいました。 読むことはわたしの日常になっているけど、書くほうがね、どうしてもね、追いつかない…。読みたい本はどんどん増えていくし、書きたいこともたくさんあるんだけど、それを文章にまとめる技量が足りておりません。差が開くほど書きにくくもなってくるし…。ということで、シンプルめにどんどん書いていこうと思います。   18冊目! えをかくふたり(中村一般/小

      • 17冊目

        本日は17冊目。 みどりいせき(太田ステファニー歓人/集英社)を読みました。 ところでみなさん、本ってどんなきっかけで手に取りますか。 わたしはとにかく本屋に本が並んでいる景色がすきなので、パッと見たその瞬間の気になる!が大抵のはじまりなんですが この本は、きっかけがラップでした。 ラップ。 「今年のすばる文学賞の受賞スピーチやばすぎ。」そんなツイートが発端で、流れてきた動画を見て思いっきりにやけました。 すばる文学賞ってね、純文学なんですよ。 ここ5年の受賞作こん

        • 番外編、備忘録

          と、そんなこころの叫びからはじまったこのnote 連載(?)は16回を迎え、すこし気持ちも落ち着いてきたように思います。 ”100冊の本に救いを求める“は、0回目で解説したとおりの経緯で、夏頃にかなしいことがあったことをきっかけにはじめました。 実ははじめてすぐ、回復の兆しが見えたことがあり 「連載続けなくていいかも」という気持ちになったりもしたのですが、 あっさりまた地に落ちて、年始にふたたび気持ちを入れて書き始めてから今日に至ります。 顔が見える範囲の友人には、ほとん

          16冊目

          そんな、こころの叫びからはじまったこのnote! 本日は16冊目。 グリーンフィンガーズの箱庭(穂坂きなみ/イースト・プレス) を読みました。     最近はいろんなマンガがSNSで宣伝されていて、そこから話題になり、人気に火がついて…という作品が多くありますよね。グリーンフィンガーズも、X(ツイッター)で見かけて気になっていた作品でした。   まず、絵柄がきれい。超好き。 植物が多く出てくるので作画が大変なんじゃないかなあとぼんやり思いますが、どのページを切り取ってもほ

          15冊目

          そんな、こころの叫びからはじまったこのnote! 本日は15冊目。超大作を読み終えました。正確には、2作目までは刊行当時に読んでいたのですが、この夏に読み終えた3作目とさっき読み終えたスピンオフを含めて、全部すごかったので全部残しておきます。 『自由研究には向かない殺人』 『優等生は探偵に向かない』 『卒業生には向かない真実』 の三部作、およびスピンオフ『受験生は謎解きに向かない』 (ホリー・ジャクソン (著), 服部 京子/東京創元社)です!!! 個人的な解釈なので聞き

          14冊目

          という、こころの叫びからはじまったこのnote 本日は14冊目。 『これより先には入れません』(谷川俊太郎・木下龍也/ナナロク社)を読み終えました。 いつか、文フリに行ってみたいなあと思っています。 文芸フリマ、略して文フリ。 名前の通り文芸にまつわるフリーマーケットだけど、文芸を「自分が文芸と信じるもの」定義しているのがすごくいい。 もちろんフリーマーケットなのでプロではないひとたちが多く自分の文芸を出している。でも、そこで発掘されて評価されたり…という作品もあって、

          13冊目

          という、こころの叫びからはじまったこのnote  本日は13冊目をご紹介します。 13冊目。 『おやすみ短歌』 (枡野 浩一・ pha・佐藤 文香/実生社) 2冊目で書いたとおり、わたしは短歌がすごく好きで、「空前の短歌ブームがきている」と言われる今を、ありがたい…と思いながら日々過ごしています。 おもしろそうな歌集はどんどん出版されるし、Xなどで流れてくる名もなき誰かの短歌に心を打たれることもある。ブームを嫌がるひとの気持ちもわかるけど、やっぱり母数が増えるとそれだけ

          12冊目

          “時間が解決してくれる。そんな言葉は聞くけれど、時間は早送りできないし、一秒は長い。今辛いのに、時間は同じ速さでしか流れてくれない。そうじゃない。今、助けてくれ。今、救ってくれ。今、辛いんだよ。今、悲しいんだ。 と、頭を抱えているわたしが、 「100冊の本に救いを求める。」 noteを開設しました。 ” という、こころの叫びからはじまったこのnote  本日は13冊目をご紹介します。 12冊目。 『ティンダー・レモンケーキ・エフェクト』 (葉山莉子/タバブックス) ht

          11冊目

          『ぎんなみ商店街の事件簿 Sister編/Brother編』 こちらも話題作。 前回 https://note.com/100books/n/n829dec029e17 の、『世界でいちばん透きとおった物語』を読んだ流れにのって選びました。もう話題作だってこわくない! 落ち込んでるとき、反骨心みたいなもので回復することも勿論あると思うんですが、やっぱり素直さのほうがずっと大事な気がするんですよね。 これまであまり手にとって来なかったものにも、手を伸ばしてみる。 いつもは

          10冊目

          10冊目に到達しました。10分の1! 『世界でいちばん透きとおった物語』(杉井光/新潮文庫NEX) 流行り真っ只中のものって、手を出し辛くないですか? 「別に流行りものが好きなわけじゃないし…」と、誰にでもなく言い訳してしまうような気持ちになったり(自意識過剰ですね) 「今更読んでも遅いかな…?」と、考えなくてもいいことを不安に思ってしまったり。 文学好きの大多数の例にもれず(失礼) 天邪鬼なわたしはそうやってうじうじとしばらく悩んでいましたが、読み終わってみたらぜーー

          9冊目。

          さて。更新が遅れておりますが、アウトプットが遅いだけでガンガンに読んでいます。9冊目。『レーエンデ国物語』(多崎礼/講談社) 突然の自分語りで恐縮ですが、わたし、ハリーポッターがだいすきなんですよ。 小学生の時に誕生日プレゼントでもらってから、全ての巻を、何度も何度も読み返しました。映画もだいすきだし、ユニバにハリポタエリアがオープンしたときは、ぜんっぜん仲良くないクラスメイトたちにも頼みまくってプレオープンに行くための抽選に応募しまくったり(無事当選しました。仲良くない

          8冊目

          8冊目。 『渡り鳥たちが語る科学夜話』 (朝日出版社/全卓樹) 「科学だって…?」 と、そわそわしはじめた愛すべき文系の皆さんに、まずは宣言しておきたい。 確かにこの本は科学を用いていろんな事象を解説した本であり、 書いている人も物理学の教授で、 時々、どういう意味?となることもある。 でも、たとえば 同シリーズの前作の帯にも書かれていたように (POPか広告文だったかも) 「一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。 500億年のちは、一日の長さは今の一

          7冊目

          7冊目。 『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』 (講談社/川上弘美) 次の一冊は、まだ最近発売されたばかりのこちら。 読み終わってまず思ったのが、 秋に合う………!という超主観的な感想でした。 最近、中学三年生の国語の教科書を読む機会があって、そこに載っているメンバー(?)の凄さにびっくりしました。穂村弘、坂本龍一、村上春樹…。わたしの学生時代と比べると、かなり現代作家が多くなった印象で、わ〜!なにこれ授業楽しくなっちゃうじゃん!と。その中に、川上弘美さんの随

          6冊目

          6冊目『蟷螂の檻』 (彩景でりこ/祥伝社) 再び漫画、今回はBL漫画です。 BL好きの後輩に強く強くおススメされたので手に取った今回の一冊。 本について語るブログでこんなのご法度かもですが まっっっったく言葉にならない… すごいものを読みました。なにごと…。 あらすじはこんな感じ。地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎(いくろう)は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈に振舞う育郎だったが、そのそばに

          5冊目

          5冊目『5番レーン』 (ウン・ソホル/すずき出版) 8月も終わるので、ということで、今回は課題図書から一冊を選びました。5番だし…夏だし…。というただそれだけはありますが、直感でこれを。 毎年、課題図書の中から数冊選んで読むのを夏の恒例行事にしているのですが、 これが結構おもしろい。児童文学だから〜と、軽い気持ちで読み始めてびっくりするというのを毎年繰り返しています。まず、ラインナップを見るとこからおもしろいです。 たとえばここ数年だと、LGBT関連の本やヤングケアラー