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「哲学と宗教 全史」出口治明

ずっと終わっていない宿題が頭の片隅にポツン、ポツンと染み付いているような感覚がありました。この本を読了するまでは。

ジョン・ロック、アイザック・ニュートン、イマヌエル・カント…錚々たる名前はなぞったことはあったけれども、具体的に何をした人なの?どの時代にどんな意見をもった人として位置付けられるの?昔々の人たちなのに今も名前が光り輝くのはなぜ、、?

気になってはいたものの、それぞれの古典名著には手が出ず。。

本書は古今東西の思想家、宗教家、哲学者をプラトンの時代から紐解いてくれます、それもとてもフラットで歴史と人類に対しての慈愛に満ちた眼差しと好奇心をもって、とてもわかりやすく。

このぐらいのボリュームのアウトプットができるくらいになるまで、どれくらいのインプットがあったのだろう。

こうやってまとまったものを手軽に読める有り難さはあるものの、作者のように学生時代に古典に手を出し学友と論ずることができていたら、、大人になる前にこの知識データベースの基礎があれば、どんなに違った考え方をできていただろう。と、たらればを妄想してしまいます。

「ここがロドスだ、ここで跳べ!」

「神は死んだ」

「太った豚よりも痩せたソクラテスになれ」

賢人たちの力強い言葉たちもとても良いです。

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