【この頼りない背中からはいつか翼が生えて綺麗な夜空へ連れてってあげるから】③
季節は冬になり、周りは受験の追い込みに入り、センター試験前だった。
僕はというと、専門学校に合格したあと、なまりきってしまっていた。
タケと自転車通学していたが、僕の自転車が盗まれてしまったため、元々原チャリ通学だったので、仕方なく原チャリで行くことにした。
授業に出るのが面倒になってしまい、親には変に思われたくないから、いつも出る時間には出発していた。
僕の地元は温泉街なので、その足で温泉へ行き、朝風呂に入ってから、昼くらいに学校へ行くという、受験生のみんなには言え