LE CAFE V 2024.10
はじめに
東京銀座にある、「LE CAFE V」に参りました。
秋の味覚を満喫しに!!
(↓過去のブログはこちらから)
勝手に評価!
総合評価:4.2 凄く良い!
料理・味:4.4
サービス:4.0
雰囲気:4.0
コスパ:4.0
実際に食べたもの
LE CAFE Vではお食事メニューもありますが、今回はスイーツ利用。気になったものを厳選して。
ラテアートとスイーツと、写真を一緒に撮れるように、タイミングを合わせてご提供いただきました。
成人男性の手のひらサイズかな?かなりの大きさです。
和栗のモンブランペーストは絞りたて。中には蜂蜜のアイスとカスタードクリーム、土台はサブレクッキーのような生地でした。
横には渋皮煮と、カカオソース。
モンブランペーストは、和栗らしい豊かな香りと、滑らかさの中にほっくり、何処か安心するような自然な甘み。モンブランらしい、重厚な華やかさもありますが、メインである和栗の風味に添えるような感覚です。
アイスクリームは蜂蜜使用とのこと。蜂蜜らしい熟した甘さはありながらも、過度な主張や癖は全く無くて柔らかくてミルキー。栗との親和性が非常に高く感じました。
そして、土台はサブレ系が良い仕事している。塩サブレのようで、サクッホロ…と軽やかに崩れる食感と香ばしさと塩気。モンブラン全体としての構成を整えていました。
合わせるのは、カカオソース。
ほぼ無糖かな?マダガスカル産らしいフルーティーな酸味を効かせたもので、モンブランに深みとアクセントを加えます。
これによって、自然なエッジと膨よかさを持たせたモンブランとして昇華されている。
南瓜はアパレイユとローストと、2種類使用。
大切に熟成されたのが分かる、柔らかさの中に蜜のような濃縮した甘み。しかし、南瓜由来の甘みをメインに使用しているためか、良い意味でずっしりと伸し掛かってくるような圧やしつこさを感じさせない。
さらには5種類を混ぜたスパイスと合わさることで、複雑な奥行きと華やかなアクセントが加わる。口に入れた瞬間、甘やかでスパイシーな香りが、小春日和の風に舞い立つ紅葉のごとく、ふわりと立つ。それと共に、その香りの道筋を沿うかのように、南瓜の甘みがすっと滑らかに溶け込んでいく。
合わせるのは、ふんわりと仕上げられた無糖の生クリーム。口当たりのエアリー感とまろやかさ、甘さのバランサーを担っております。
スパイスと生クリームとの相乗効果によって、南瓜の味わいもふんだんなのに、南瓜らしからぬ軽かやさが創出。愛らしい小悪魔に翻弄されているような、そんな感覚に浸っておりました。
洋梨は2種類使用。
シャキシャキと瑞々しいフレッシュ、バニラビーンズの甘く華やかな香りが加算されたコンポート、甘みの濃縮されたシャーベット…
異なるアプローチによって、何口頂いても異なる切り口での味わいを楽しめる。
横には、濃密なキャラメルソースをほんのりと添えて。塩気や苦みによるアクセント、そしてキャラメルらしいの厚みと深みによってエレガントさが加わる。ピュアで可憐な洋梨が一気に垢抜けた…このギャップに驚かされました。
ビスキュイは摘むスタイル。別に分けることによって、もふもふとした甘みと食感が最後まで新鮮な状態で、洋梨に添えるようなバランスで頂けます。
個人的には、普通のシャルロットよりもこちらのスタイルの方が好みに感じました。
瑞々しさとほろ苦さ、滑らかさとしゃきしゃきとふわふわ。
洋梨がふんだんに使用しているのに反して、良い意味で「づくし」感がまるでなく。異なる調理方法と組み合わせによって、重厚な濃淡が創出されています。
サービス
リピーターであることもありますが、お忙しい中非常に細やかなお心遣いをいただきました。
お料理の質問や感想に熱が入りすぎて、かなりのお時間シェフやスタッフの時間を拘束させてしまったのですが…
一品一品の詳細な構成やその理由など沢山お話いただき、大変嬉しかったです。
また、連れがアイスの飲み物を頼んだこともあって、身体が冷えないようにとハーブティーも2つのカップでご提供いただいたり、何を言わずとも取り分け皿をセットしてくださったり。きめ細やかなご配慮もいただきました。
まとめ
愛らしい見た目の内に潜むのは、何重にも考え作り込まれた密な構成。
厳選された素材そのもののポテンシャルを引き出しつつも、付加価値として相乗効果を膨らませるような組み合わせと調理方法。
それによって生まれる、華やかで奥深い味わい。
いつか全てのスイーツを一気食いすることが夢であります!(笑)
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