読書記録「BUTTER」
〜今日の1冊〜
今日の1冊は柚木麻子さんの作品を紹介していきます。
〜読後の感想〜
表紙の「BUTTER」という文字とあらすじが結びつかなかったし、初めての作家さんだし、ということで興味本位から手にとってみた作品でした。
主人公の記者の町田は、殺害容疑で逮捕されたカジマナの取材をすることになります。
カジマナは容姿も普通でという別美しいというわけでもない、しかし男性たちを次々に虜にしていきます。
取材を通じて、いつの間にか町田自身もカジマナに惹きつけられていき、気づけば町田自身の外見も内面も変貌していきます。
見た目にとらわれることなく自分自身で自分を認め、周りを気にせず自由に生きているカジマナ。
私もいつの間にか、カジマナの生き方や考え方に魅力を感じ、カジマナのように自分自身を開放させて生きていけたら…と考えてしまいました。
常に窮屈な思いで生きている多くの現代人に、「もっと自由に自然体で生きていこう」というメッセージが受け取れた1冊でした。
料理の描写もあり、空腹時に読むとお腹が空いてしまいました…(笑)