芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読み聞かせ
以前、芥川龍之介の
「鼻」
を読み聞かせしたら、
子どもら面白いーっと高評価だったので、
芥川龍之介作品をもう一つ読んでみよう。
と、
「蜘蛛の糸」
を昨日読み聞かせしてみました。
いつも通り、この本で☟
短いから良い!
さて、読み始め。
悪いことばかりしてきた大泥棒カンダタ。
地獄で苦しんでいました。
次女
「地獄って鬼がいるところだよね😨怖い」
次男
「悪いことをすると鬼に食べられるよ」
そういうイメージね。
ある日、小さなクモも見つけたカンダタ。
踏んでしまおうかと思いますが、
「小さくても一つの命。むやみに殺してしまっては、
いくらなんでもかわいそうだ」
と、思い直しそのクモを助けてあげる。
色々悪さをしていたカンダタが
行ったたった一つのいいこと。
お釈迦様は地獄から助けてあげようと
クモの糸を垂らします。
長女
「なんで?悪いことの方がたくさんしているのに助けるの?」
確かに。。。
長男
「1つでも良いことすれば天国にいけるんだね」
ところどころで言う、
子どもたちの感想が面白い。
カンダタはその糸をつかみ
上へと登って行きます。
途中で下を見ると
たくさんの悪人たちがありの行列のように
上へ上へと登ってくるのが見え、
おりろ、おりろ。
と言います。その瞬間クモの糸がプつん
と切れて地獄に落ちてしまいまいます。
長女
「だって、クモの糸だよ。細すぎでしょ」
ぷぷっ。そうだね。
長男
「一人登ったら、次の人が登れば良かったのに」
そうだね。ごもっとも。
せっかくのお釈迦様のご慈悲を
無にしてしまったカンダタ。
最後にお釈迦様は
「自分だけ、助かろうとするなんて。
なんという、愚かなことでしょう」
お釈迦様は悲しい顔で散歩を続けました。
とあります。
悲しそうな顔。になんだか
私は引っ掛かりを覚えました。
悪人のカンダタに何故悲しみを
感じたのかな。
たった一度クモを助けただけなのに。
お釈迦様の心の深さが
伺えますよね。
わたしには無理だわ(笑)
クモを助けたカンダタにあの優しい心が
あればきっとやり直すチャンスが
あったのでは。
お釈迦様はそう思ったのかな?
子どもの頃に読んだことある
作品ですが、
悪いことをすれば地獄に落ちる。
当たり前の話だと思い読んでいました。
一人で登ったとしても、
最後は糸は切れたんじゃないか。とまで。
子どもたちも
「やっぱりね。悪いことしてたら
地獄に落ちるんだ」
と、言っていました。
私は昨日、久々に読んで
悪人にも優しい心はある。
クモの糸を登る中で
下を見ずに上だけを見ていたら。
どうしてクモの糸が垂れてきたかを
カンダタが考えていたら。
と、色々考えました。
ひたすら上を見ていたら下から
登ってくる悪人など目につかず、
無心で登り切れたのでは。
クモを助けたことを思い出し、
自分にもそういう心が
あることに気づいていたら。
やり直すチャンスがあったのでは??
と、考えたり🙄
チャンスは突如として降ってきて、
それを掴むも逃すも自分次第。
知らず知らずに
私もチャンスを掴んだり
逃したりしてるのかなー。
などなど、
このお話から考えてました。
読んで頂きありがとうございます。
今日もみなさまがhappyな1日を過ごせますように。