見出し画像

『学生が辞めてしまう』定期レッスンを長期で受けてもらうためには

こんにちは
Jessicaです


2021年から
オンライン語学プラットフォームで日本語講師をして
3年半近くになります


自己紹介の記事でも書いたように

この仕事を始めた当初は


仕事もお金もなく(むしろ借金がたんまり残っていた)
なのに就職もしたくない


「やりたいこと」がはっきりせず
「やりたくないこと」はたくさんある


それでも生きるためには
銭を稼がなければと


色々試してはみたものの
どれも続かず消去法で始めたのが


「日本語講師」という仕事でした





もちろんそんな
超後ろ向きな動機から始めたので


日本語教育の資格もなければ
講師としての経験もゼロでした


なので


始めた当初は(人生なめてた)
当然上手くいかず







まず最初に訪れた壁は







体験レッスンから
正式レッスンへつながらない








これでした



一体何が良くて
何が悪いのか



やってもやっても
コツがつかめない


完全に手探りの状態で

何度も失敗を経験し
たまにちょっと上手くいったり

を繰り返していくうちに




ある時期から
次第に上手くいくようになり





そこからなんとなく




トライアルレッスンから
正式レッスンに繋げるには


どうやら押さえるべき
ポイントがあるようだ


ということに気が付きました




そのいくつかのポイントを押さえることで
体験レッスンから
正式レッスンにつなげられる確率は
さらにぐんと上がり



今では基本的に
体験レッスンを受けた学生さんは
正式レッスンを申し込んでくださっています


そのポイントについて知りたい方は
こちらの2つの記事をお読みください




実際に今でも
トライアルレッスンで使っている
テンプレートをそのまま載せてあります



きっとみなさんの
役に立つヒントが書いてあると思います



そして


徐々に体験レッスンから
正式レッスンにつなげられることが
出来るようになると


今度は新たな壁がやってきました




それが





「学生が安定しない」







です




トライアルレッスンから
正式レッスンに申し込んではもらえるけど
どの学生さんも1年未満で辞めてしまい
しかもレッスン受講は超不定期


一時はどんどん生徒さんがいなくなり
ひと月のうちちゃんと受けてくださった
学生さんはたった1人(地獄)
そんな時期もありました





みなさんもありませんか??




『生徒さんがトライアルレッスンから
サブスク購入してはくれるけど
2回目以降のサブスク購入がない』



『どの学生も長く続かず辞めてしまう』



そんなお悩み




もちろん
私もこの課題にしばらく悩まされました



しかし

今ではおかげさまで
生徒さんの7.8割が1年以上の長期間で
安定的に受講してくださっています




今日は
当時の私のように


「学生さんがなかなか安定しない」


あるいは


「今レッスンを受けてくれてる学生さんに
できるだけ長く自分の授業を受けてもらいたい」


と思われている先生に向けて



学習者が

「この先生の授業を続けて受けたい」と思う行動原理




私たち先生側がとるべき行動



そして最後に



講師として一番大事な考え方



という流れで
お話していこうと思います



既に日本語教師になられた方にも

これからなろうとしている方にも

更には

フリーランスとして
自分で仕事を作り出すのを目指されている方にとっても


非常に有益な情報になっている
と思いますので
もしよければ参考にしてみてください




「学習者が求めているもの」を見極める


まず前提として
学生さんが授業に対する評価は

「次も授業を受けたい」(ポジティブな意欲)

「次も受けてもいいかも」(現状維持/辞めるまでもない)

「これ以上は受ける必要が無い」(意欲喪失)

この3つに分けられます




学生さんが継続して受講しないのは


これ以上は受ける必要が無い」に


なってしまっているからです



人は基本的に現状維持を好みます



学生さんの個人的な理由
例えば

転職して収入が下がったので
勉強に使える予算がなくなってしまった

生徒さん側の仕事や勉強が忙しくて
なかなか授業を受ける時間的余裕がなくなった

などやむを得ない理由を除いて



基本的には継続して受講するのが一般的です



ではなぜ

これ以上は受ける必要が無い」に


なってしまうのでしょう?






それは残念ながら

「学習者が求めているもの」を提供できていない

からです





学習者が求めているもの??

そんなの

【日本語を習得したい】

でしょ??





もちろんその通りです






それは間違いではないのですが
その部分だけを押さえるだけでは


「学習者が求めているもの」



を提供できていない場合があるのです






ここでちょっと
みなさんに質問です

「顕在ニーズ」

「潜在ニーズ」

という言葉を聞いたことがありますか?





もしかしたら
営業やマーケティングの勉強を
されている方ならご存知かもしれませんが


人には

「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」

というものがあります





「顕在ニーズ」とは
本人がはっきりと分かっている
求めているもの


つまり学生さん達に当てはめると
「日本語を習得したい」(顕在ニーズ)


という非常に分かりやすい
欲求を指します



一方で


「潜在ニーズ」
とは
本人自身もはっきりとは
自覚していないもの


「日本語を習得したい以外の別の欲求」
(潜在ニーズ)


という見えない
欲求を指します




「次も授業を受けたい」(ポジティブな意欲)
「次も受けてもいいかも」(現状維持/辞めるまでもない)



になるには
しっかりとこの
「潜在ニーズ」を満たしていることが
ポイントになるのです





例えば


ある生徒さんが

「旅行に使える日本語」を勉強したい

と言って
あなたの授業を申し込んでくれたとしましょう



あなたは

一生懸命旅行でよく使う日本語を
学生さんに教えてあげました


しかし学生さんは
1度継続レッスンを契約してくれましたが


その後は再度契約してくれることはありませんでした





こんなことってありませんか??





実はこれは私の実体験です





このケースは

「顕在ニーズ」はクリアしてるけど
「潜在ニーズ」は満たしていなかった

だからこのような結果になるのです






じゃあこの学生さんの
「潜在ニーズ」は一体何だったと思いますか??









もしかしたら

日本人と日本語でコミュニケーションを
取りたいのかもしれませんし

旅行をもっと楽しいものに
したいのかもしれません

あるいは
ネットに載っていないような
なにか目新しい情報が欲しいのかもしれませんね




こうやって
自分でこの学生さんの「潜在ニーズ」ってなんだろう?
と自分の中で疑問を投げかけることで
いろんな可能性が考えられます




もしくは「潜在ニーズ」について
本人に直接聞いてみるのもいいかもしれません



ただしここで注意が必要なのは
質問のしかたです



突然学生さんに





「あなたの潜在ニーズはなんですか?」





なんて聞いても







「は??」







で終わるだけです






ポイントは


「そもそも、なぜ?」


これがキーワードです






大事なことなのでもう一度言いますよ
メモを取ってくださいね!(強め)





「そもそも、なぜ?」





です





「ネット翻訳があるのに、そもそも、なぜ、旅行で会話できるようになりたいんですか?」

「ネットを使えば独学で勉強できるのに、そもそも、なぜ、オンライン授業を受けたいと思ったのですか?」

「普段日常生活や仕事で日本語を使う必要が無いはずなのに、そもそも、なぜ、日本語を勉強したいんですか?」




こんな感じで

「そもそも、なぜ?」


をたくさん質問することで





「実は…」



と生徒さんが
ぽろぽろと
話しだしてくれるのです





そうなればチャンスです!

そこには

必ず「潜在ニーズ」が隠されています





私たち講師は

学生さんとの会話を通して
「潜在ニーズ」を探り出して
それが満たされるための授業を
提供し続けていく



それが

「授業継続の秘訣」

なのです





どうやったら

学生さんに継続してレッスンを
受講してもらえるようになるか

はもうお分かりいただけましたか?




さいごに




日本語講師として


とても大事なこと



をお伝えして終わりたいと思います






それは



学生さんに興味を持つこと



です




実はぶっちゃけた話
私は元々あまり人に興味がない人間でした



よく
新卒の営業時代に上司から

もっと人に興味を持て!!


と散々怒られていました




当然当時の私の営業成績は最悪で
仕事も全然楽しくない
同期や後輩に抜かれダメダメ社員



自分は営業の仕事なんて向いていない
だから二度としない
と心に誓ったのですが



今となっては
あの時上司が言いたかったことが
痛いほどよくわかります
(もっとはやく気づけ自分)




相手のことを
理解すれば理解するほど
彼らのニーズが見えてくるようになります


すると授業の内容も
その人に合った授業内容を
提供できるようになります


そして
相手の反応も格段に変わり
結果もついてきて
仕事が楽しいと感じるようになるのです




みなさんもちょっと
イメージしてみてください


自分に興味を持って理解してくれて
欲しいものを提供してくれる人の授業を

辞めたいと思いますか??


私だったら
そんな先生にずっとついていきたいと思います




そのためには
こちらが教えるだけではなく
たくさん学生さんに質問をしたり
コミュニケーションをとったりすることも
物凄く大事だったりします




この考え方は
日本語講師だけではなく

フリーランスとして
仕事を自分で作り出すのを目指されている方にも

クライアントとの関係において
当てはまることだと思いますので

是非参考にしてみてください





今回の記事も読んで下さり
ありがとうございます


これを読んでくださる方が
今よりもさらにステップアップできますように
一緒に頑張っていきましょう


では、また





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?