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立花隆の「いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか」を読んで

2021年に亡くなられた「知の巨人」と言われる立花隆さんの作品を、東京大学の立花ゼミの学生さんが再構成された本を読みました。

昔よく立花さんの作品を読んでいたので、亡くなったと聞いて驚きました。まるで知り合いが亡くなったかのようです。この本を読んで改めて、立花さんが哲学、科学、政治、宇宙、教育、医学など様々な分野に好奇心を持っていて、造詣が深いことがわかりました。「知の巨人」と言われるわけです。

この本では「人間とは何か」から始まり、「死とはなんだろう?」、「人はなぜ生きるのか?」と続きます。

一番印象深かったのは、人間とは基本ちっぽけなものだという認識です。ある時、ある場所で誕生して、そしてある時、ある場所で死ぬ。その間の航海が人生であり、生きられる時空間は頑張っても、たかだか100年程度。空間上も職業パイロットでさえ、せいぜい地球数百週しかできない。人間は地球周辺に閉じ込められている存在。しかも人間の適応能力は低く、酸素や温度や食物が足りないと死んでしまうか弱い存在。生あるものは、いつか死ぬ。

このように広い悠久の宇宙から見れば、はかないカゲロウのような私たちの一生。それをなぜ生きるのか、と問いかけられています。

そこで私もなぜ生きるのか考えました。私は人生の航海でいろいろな景色を見て、自分でいろいろ体験したいです。喜怒哀楽を体験して、周りの人たちと一緒に忘れられない思い出を作りたいです。愛を与えて、受け取りたいです。人生には大変なこともあるけど、それを通して成長したいです。できれば人にも親切にして、貢献できたら最高です。

日常生活の忙しさに追われ、いつもはなかなか考えられないことを、この本は考えるきっかけをくれました。




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