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人生体験談

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#エッセイ部門

ドイツで結婚しようと思ったのに就職することになった話

ドイツで結婚しようと思ったのに就職することになった話

私はドイツの大学で専任講師として日本語を教えている。来独20年だ。自分でも結構変わった経歴だと思う。別に日本の大学でドイツ語を専攻していたわけでも、親類がこちらにいるわけでも、ドイツ人の伴侶がいるわけでも、コネがあったわけでもない。普通の日本の田舎出身だ。最初から全て計画して今ここにいるわけではない。気付いたらこうなっていたのだ。自分の気持ちに正直に選択を重ね、そして目の前のことに臨機応変に(行き

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ホットフラッシュにも負けず

ホットフラッシュにも負けず

 こんにちは。私はアラフィフなのですが最近、体温調節がうまくできません。「暑いですねー」と言って、顔をタオルで拭くシーンが増えました。ふと見ると他の人はそんなに暑そうではない。これ更年期の症状なんだそうです。ついに来たか!でも汗が出るだけで、命や日常生活には支障がないし、大したことないって思っていたんです。汗ふけばいいやって。

 でも、こないだ2泊3日の旅行に行った時、1泊目にホテルで体温調節が

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「バス」と「ブス」と「公共汽車」にまつわる思い出

「バス」と「ブス」と「公共汽車」にまつわる思い出

今まで住んだことのある3か国のバス事情を比較してみたいと思います。普段乗っているバスからその国の国民性が垣間見られて面白いと思うからです。

台湾のバス「公共汽車」20年前に2年間住んでいた台湾から始めます。台北は当時バスとオートバイ社会でした。毎日バスで通勤と通学をしていたのですが、日本のような時刻表はなく、何分に1本来るという頻度しか書いてありませんでした。そして停留所で待っていてもバスは自動

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4年間の花粉症治療を終えて〜白樺と友達になるまで〜

4年間の花粉症治療を終えて〜白樺と友達になるまで〜

ドイツに来てから7年が経ったころ、花粉症が始まった(海外在留邦人あるある)。初めは目が痒くなる程度だったが、それは年々ひどくなっていった。鼻水やくしゃみが出るのみならず、しまいには咳が止まらなくなった。最初は春だけだからと市販の薬で誤魔化していたが、だんだん日常生活や仕事で支障をきたすようになっていった。私は教師をしているのだが、話すたびに咳き込んでしまい、授業どころではなくなった。りんごやサクラ

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