向上心という名の底なし沼に堕ちる前に
上を見ればキリがない。
よりよいものをと思う気持ちは、
「向上心」といえば素晴らしいものに思える。
けれど同時に、
「まだ足りない」という欠乏感を浮き彫りにもする。
自分にとっての「充分」がなんだかわからないまま欲しがれば、
いつまでも欲は満たされず対価を支払いつづけるはめになる。
わたしにとってはこれで充分。
これ以上は必要ない。
その線引きをしてはじめて、
わたしたちは満たされる。
どこまでも上を目指したからって、
幸せは手に入らないんだ。
わたしにとっての充足は、
自分で決めるしかないのだから。