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竈山神社、神話時代のなごり
連休前、久々に和歌山市の「竃山(かまやま)神社」に参拝しました。社殿の奥に、こんもりとした緑豊かな古墳を持つ神社です。
眠っているのは神武天皇の兄・彦五瀬命(ひこいつせのみこと)。「神武東征」の際、大和の長髄彦(ナガスネヒコ)との激戦で矢傷を受け、無念のまま和歌山の地で亡くなったとされています。
そんないわれのある神社ですが、境内はいつもやさしい空気感。緑と光が美しく、ゆったり癒される風景です。
「神武東征」は『古事記』や『日本書紀』に記されている、神武天皇が日本を統一するまでのお話です。
神話と歴史が混じり合い、現代の私から見れば、「人心をまとめるための、よくできた物語だなあ」というのが正直なところ。
でも実際、こんなふうに古墳が残り、神様としてお祀りされているのを見ると、神話時代が身近に感じられるから不思議です。
古墳は宮内庁の管轄となっており、竈山神社の外をぐるりと回れば、門の外から手を合わせられるようになっています。
境内にある、私が「かたつむりの木」と名付けている樹。なぜかいつも木肌のあちらこちらに、かたつむりが眠っているのです。
長梅雨のためか、立派なきのこも発見。スポットライトを浴びるように木漏れ日に照らされていました。
梅雨の晴れ間のひととき、神話時代と現代を結ぶ境内で一人きり、まったりした時間を過ごすことができました。
ずっと習慣となっている竈山神社への参拝。四季折々の風景を写せることも楽しみのひとつです。
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