ハンバーグは皮ごといきたい
ハンバーグが大好きだ。食べるのはもちろん好きだし、作るのも好きだ。なぜなら美味しいから。
おろしハンバーグ、チーズハンバーグ、どんなハンバーグも優劣なく美味しいが、やはり手ごねの直火焼きのハンバーグ(デミグラスソース)が一番美味しい。
ちゃんと焼き目や焦げ目がついていて、いかにもTHE・ハンバーグという感じのやつ。表と裏がしっかりあるタイプのハンバーグ。
ところで、ハンバーグを食べる時、皆さんはどうしますか?ナイフとフォークで切り分けで食べる洋食スタイルですか、それともフォークで一刺しペロリの海賊タイプですか。
私はというと、箸だけで切り分けながら食べる和食スタイルです。(単にナイフとフォークの扱いが下手なので)
ハンバーグの食べ方には自分なりの美学というかこだわりがあって、私は「皮ごと食べたい」派です。
ハンバーグに皮?と思う方もいるでしょう。そうです、ハンバーグには本来皮など存在しません。ご存知の通り、ハンバーグは畑や木に実るようなものではありませんから。
私が「これがハンバーグの皮だ」と力説したいのは、焼き目の部分です。平たいハンバーグでいうところの表と裏。
ハンバーグって、成形する前の段階のモノを「タネ」といいますよね。そのタネを丸く平たく成形して鉄板で焼き上げる。すると焼き目の部分が皮のようになり、中のミンチの部分は皮に包まれた実と考えることが出来る。
そうです、ハンバーグは植物なのです。種から発芽して実と皮を持った果実となる。これは植物の成長過程と全く一緒ではありませんか。
野菜やフルーツは皮ごといったほうが美味い!という言説があります。ハンバーグもその通りで、ちゃんと味わうのであれば皮も一緒に食べたいのです。
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ハンバーグを食べる時、私は箸で切り分けて食べます。そのとき、最も注意を払うのが、「皮と実が分離しない」ようにすることです。実だけになったハンバーグを私は食べたくないのです。必ず皮つきでないと。
箸をなるべく立てて、ハンバーグを直角に切り分ける。箸が斜めになっていると皮と実の部分の癒着がはがれてボロボロになる。これは私のハンバーグ美学に反する。
デミグラスソースの残量にも気を配る。ハンバーグとソース、そして白米の残量とも相談しながら、適切な大きさのハンバーグに切り分け食べていく。皮と実が分離せぬよう慎重に。
ハンバーグが出てくると未だにワクワクする。歳を重ねてもこんな調子の私は、まさに大きな少年のようだ。ヤンキーもびっくりさ。