食べるなキケン。
つい今日の事、何だかあまり眠れずに二時に起床。
二度寝をしようと思ったがとてもグロテスクな夢をオムニバスで立て続けに見たので気がめいってしまいそのまま布団をあげた。
最近どうも夢見があまり良くない。
ウツラウツラしたと思うと始まる残虐ショーを見させられるのは精神的に非常に疲れる。
占いが得意な妻からするとそういう夢を見る時は新しく生まれ変われるチャンスで自分の現状に満足していないそうだ。
なるほどそうなのかもと納得できる部分もあって環境を変える時期なのかもなぁと思ったりもする。
そんな事を考えながらも朝の時間を持て余したので、明るくなってから庭の草むしりをちょっとだけすることにした。
涼しいを通り越してヒンヤリと肌寒かったので久しぶりに芋ジャージに袖を通して庭に出た。
先週の日曜日に筋肉痛になるまでがっつり抜いたのにもうちびっこい草がチラホラと生えていた。
ううん、雑草の生命力よと感心しながらチビチビとむしっていった。
まだそれほど量もないのでサクサクと作業は進んだ。
お気に入りの音楽を聴きながらしゃがみこんでいるとブナの木の根っこに何だか見覚えのあるキノコが生えているのを見つけた。
それはシメジっぽくて辺りに群生していた。
ええっ、何でこんなに生えたの?と思いながらキノコの正体が気になった。
四か月前に玄関前の植え込みにミダレアミイグチがポコポコ生えたがこれは見た目も気色悪くあまり食用に適さないようだったのですぐに処分した。
今回のキノコもまずは何という名前なのかが知りたくてスマートフォンを持ってきてキノコ鑑定アプリを立ち上げて写真を撮ってみた。
するとその正体はナラタケの一種だという事が分かった。
ナラタケは煮ても消化の悪いキノコだがいいダシが出る美味しいものだと書いてあった。
生で食べると中毒するとも書いてあった。
どうしよう、せっかくだから収穫して食べちゃう?という考えが頭をよぎったがその道のプロでもうっかり毒キノコを食べて大変なことになるというニュースを毎年耳にするのでビニール手袋を装着してごっそりと抜いてゴミ袋に入れた。
香りはとても良くていかにも美味しそうだったが油断は大敵である。
それにしても今年は庭によくキノコが生えるなぁ。
アカマツの木を植樹したらそのうちおマツタケ様が降臨するかもしれないなと思いつつ残りの草むしりをサクッと終わらせた。
庭木の剪定をしたら新しい発見の連続である。
木の実はよく食べるがやっぱりキノコは怖いなぁ。
とか何とか言いながら昨日の晩御飯の話をば。
昨日は鶏レバーを煮た。
レバーを一口サイズに切り分けて流水に晒す。
鍋に炭酸水を張ってショウガとネギの青い部分を入れる。
そこにレバーを入れて煮込んでいく。
沸騰するとアクがびっくりするくらい出てくるので丁寧にすくう。
アクが少なくなったら味付け。
山椒醤油、砂糖、みりん、和風だしの素、お酒を入れる。
後は三十分煮込んだら完成。
レバーを煮ている間に他のおかずを作る。
絹ごし豆腐を八等分に切り分ける。
キャベツをざく切りに。
豚肉を一口サイズに切る。
耐熱容器にそれらを並べてレンジでチン。
豚肉に火が通ったら取り出してポン酢をかけてねぎを散らせばあっさり肉豆腐の完成。
もう一品は賞味期限の近いハムがあったのでハムエッグにした。
鶏レバーが煮えたら晩御飯の出来上がり。
よしよし、これでいいかなと思い妻を呼ぶ。
昨日のお酒は芋焼酎のお湯割り。
焼酎4対お湯6という健康的な割り方。
いただきますをして乾杯。
ツピッと飲むと芋の甘みがふわっとしてホウと息が漏れる。
う~ん温かいお酒も美味しい季節になってきたなぁと思いながらもう一口グビッ。
ではおかずをいただく。
まずはハムエッグから。
目玉焼き一個にハム五枚の豪華版。
ハムを千切って黄身につけて食べる。
朝の定番だが夜に食べても当然問題はない。
おつまみだなこれはと思いつつモグリモグリ。
早くも二杯目のお酒を作りながら肉豆腐を食べる。
普通は煮込んで作るものだが、レンジでチンしてもそれなりのものが出来る。
汁気があまりないので食べやすい。
豆腐が熱々で豚肉はじゅんわりとジューシーである。
間に挟まったキャベツが野菜効果を発揮しておりよりあっさりと食べることが出来る。
何よりレンジ任せなので手間がかからないのがいい。
チビチビつつきながら芋焼酎を飲った。
最後に今日のメインの鶏レバーの煮物。
妻が最近貧血気味なので作ってみたが味はどうだろう。
ハムリと口に含むとレバーのちょっと癖のある味がするが臭みはほとんどない。
噛んでいくとホロホロと身が崩れてとても柔らかい。
これは炭酸水効果だなと思っていると妻が今日のレバー何だか食べやすいと箸を伸ばしていた。
そうそう、たくさん食べてねぇと言いながら私もムギュムギュ。
結構多めに作ったのだがほどなくしてレバーは売り切れ。
今日は成功だったなと思いつつ飲むお酒は殊の外美味しかった。
他のおかずも平らげて満腹でご馳走様。
お酒は四杯とまあまあ控えめ。
片づけをしてついつい夜更かしをして今朝に至る。
それにしてもキノコってどこにでも生えますね。
松本零士先生の不朽の名作男おいどんではパンツから生えていたし。
しかも主人公はそれを食べていたっけ、うひぃメンタル強えぇ。
庭のキノコにビビる私はまだまだ修行が足らんですばい。