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階段があったら一勝負!

 最近体の不調と日常的に微妙に良くないことが続いているので神社にお参りに行ってきた。

 私が子どものころからお世話になっている神社で今でも氏子としてお祭りの寄付が回ってくる。

 お祭りの寄付というのが何に使われているのかイマイチ分からないが近隣の家々から集めると結構な額になるはずである。

 その代わりというか寄付をすると神社のお札がもらえる。

 それを床の間の高い位置に貼り付けている。

 このお札もどんどん古いものが溜まってくるので神社に返しに行かなければならない。

 ちょうど数枚溜まっていたので神社に行くときに持っていった。

 今日は夏空が青く高く広がってとても暑かった。
 
 神社の森からセミの大音声が聴こえてきて夏の到来を感じさせた。

 そういえば子どもの頃はよくこの神社で遊んでいた。

 森の中に入ってセミやバッタ、カマキリなどの虫を捕まえたり、広い敷地の中でかくれんぼをしたりと色々楽しませてもらったものである。

 そんな遊びの中でよくやっていたのが階段グリコである。

 多くの方が遊んだ経験があると思うがじゃんけんをして勝った手の形で階段を上るというゲームである。

 グーはグリコで三段、チョキはチヨコレイトで六段、パーはパイナツプルで六段進める。

 神社の階段は結構長くて五十段以上は軽くあるので結構勝負は白熱したものである、

 じゃんけんの強さだけでなくより数多く進むためにあえて最初にチョキを出して相手を少しだけ前に進ませて次に相手の裏を読んでパーで勝って追い抜くという一種の心理戦も楽しめた奥深い遊びだった。

 始めの内は律義に一段ずつ登って勝負をしているのだがズルい奴は必ずいるもので、二段飛ばしや三段飛ばしを提案してくる。

 地味に一段ずつ登っていると飽きてくるので私もその変則ルールを飲むことが多かった。

 しかし二段飛ばしはともかく三段飛ばしはかなり大股を開いて階段に足をかけなければならないのでリスクが大きかった。

 もし、階段飛ばしに失敗したらその時点で負けなので三段飛ばしは大勝負だった。

 最初はグーから始まって緊張のじゃんけんポン。

 私はパー、相手はグー。

 オッシャーと言って禁断の三段飛ばしに挑む。

 パ・イ・ナ・ツ・プ・ルゥゥと必死に大股開きで階段を一気に登っていく。

 もう少しで夢の十八段飛びというところでバランスを崩してドテンと尻もちをつく。

 はい、お前の負けぇ―と相手が高らかに宣言してゲームオーバーである。

 単純な遊びだがこれがなかなか奥が深くて長い階段を見つけるとどこでも勝負が始まったものである。

 階段を三段飛ばしで登るのは転げ落ちて大怪我をする恐れがあるので止めておいた方がいいと思う。

 あの頃は身体が柔軟な子どもだったからできた芸当だろう。

 階段グリコ、最近の子どもも遊んでいるのだろうか?

 ふとこの遊びを思い出して懐かしくなった次第である。

 そんな事を考えながら昨日の晩御飯の話を少しだけ。

 昨日は肩が痛かったので簡単料理。

 鶏のもも肉を一口サイズに切る。

 玉ねぎ一個を細切りに。

 フライパンにめんつゆ、白出汁、醤油、酒、みりん、砂糖を入れる。

 フライパンに火を点けて鶏肉と玉ねぎを加える。

 沸騰するまで強火にしてアクを取りつつ中火に落とす。

 煮込んでいる間に副菜づくり。

 きゅうりを細かめの乱切りにする。

 塩をしてしんなりしたらキュッと絞る。

 味付けは塩昆布と叩いた梅干し、隠し味に醤油をちょろっと。

 これでキュウリの梅塩昆布和えの出来上がり。

 後はトマトを切ってぬか漬けを取り出す。

 昨日のぬか漬けはナス。

 汁物は玉ねぎのみそ汁を簡単にチャチャっと。

 フライパンの鶏肉と玉ねぎが程よく煮えたら溶き卵を二回に分けて投入。

 どんぶりに軽くご飯を盛ったら具をのせて親子丼の完成。

 うん、どうにか形になったなと思いつつ妻を呼んでいただきます。

 昨日は休肝日。

 まずはぬか漬けから。

 ナスの皮のキュウッとした食感と瑞々しい果肉がなかなかいい。

 漬かり具合も程よくて上々の出来。

 次にトマトを食べる。

 切っただけで食卓に並べられる野菜はそんなに多くないのでこの時期のトマトは非常にありがたい存在である。

 では親子丼をいただく。

 ハムリと大きく口を開けて頬張るとアツアツで火傷しそうになった。

 ハフハフと熱気を逃がしてモグリモグ。

 鶏肉の濃い旨味と玉ねぎのショリッとした歯ごたえが甘じょっぱいタレによく合っていて結構いける。

 丼物は簡単な料理だがその中でも親子丼ほど気軽に作れるものは無いと思う。

 鶏肉と玉ねぎと卵とご飯があれば後は調味料さえそろえばどうにでもなる。

 それでいてボリュームがあって晩御飯の主役を張れるメインイベンターである。

 妻は美味しいよと言って箸をしきりに動かしていた。

 みそ汁もしっかり飲んで塩分補給をしつつ、ゆっくり食べて完食。

 あまり作る気力が無いにしてはまあまあ良くできた晩御飯だった。

 ご馳走様をして、洗い物をしてから早めに就寝。

 今日は神社にお参りに行ったので気持ちが健やかになった。

 これでここ最近の体調不良やら小さな嫌な事から解放されたい。

 明日からは運気も好転して絶好調になるんだからっ!

 左肩なんてもうブンブン振り回しちゃったりして。

 行くでぇ、豆タン!、はいな、あんさん!!

 ふ、古すぎる…。

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