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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル      2 登校から、1時間目までの過ご し方 その4

3️⃣ チャイムが鳴ったら、朝の学習を始める。早く終わった
  ら、先生が来るまで指示されたことをして待つ【解説】

 大体の小学校は、1時間目が始まるまでは次の日課で過ごしています。
 
 ・学習課題 ➪ 読書 折り紙 自由帳    

 学習課題で何をするかは、各学校によって違います。簡単な計算問題や漢字の書き取りするところが多いようです。視写に取り組んだり、クイズやパズルをしたり、いきなりずっと読書をする学校もあります。

 ここで問題になるのは「やった!!課題が終わったから、遊ぼう」と考える凸凹タイプがいることです。終わったら、走りまわったり、まだ終わっていない子にチョッカイをかけたりします。

 発達の凸凹タイプは「~した」じゃ、次は何しよう。そして「~した」では、次はなにしよう。というように、一つの行動が終わってから次に何をしようかをそのたびに考えるからです。だから、次にする課題があるのを忘れてしまったり「今は、椅子から立ってはいけなんだ」ということも忘れてしまっては走り回ったりするのです。

 「終わったら、何をするか」という指示は必ず出ていますので「一つのことが終わったら、次にすることに気持ちを向ける」ことができないといけません。これは「見通しのスキル」です。これを育てる必要があります。

読書をして、先生を待つ子ども

3️⃣ チャイムが鳴ったら、朝の学習を始める。早く終わった
 ら、先生が来るまで指示されたことをして待つ【育て方】

 「見通しのスキル」を育てるには、親が声かけするときに 「~したら~する」を使うことです。
 絶えず、行動と行動をつないでいきます。これが基礎となって、見通しができます。習慣化すると、ルーティーンと言われるものが出来上がります。

 育て方の、例を2つ書きます。

「晩ご飯に、子どもを呼ぶ」場合
 
「ご飯ができたよ。食べましょう」ではなく
   ➪「そのおもちゃを片付けたら、ご飯食べましょう。」

 これが習慣化すると「ご飯よ」と呼んだら、おもちゃを片付けてから飛んでくるようになるのです。これができるようになったら、次に
 「だめじゃない。手を洗ってきなさい」ではなく
   ➪「片付けたら、手を洗ってから食べに来てね。」

 と言い始めます。これが習慣化すると「ご飯よ」と呼ぶと、片付けて手を洗ってから食べに来るようになります。

片付けて、手を洗ってから、ご飯を食べる

「ご飯を外に食べに行く」場合
「ご飯食べに行くから、トイレに行っておいで」ではなく、
 ➪「トイレに行って手を洗い終わったら、ご飯を食べに行きましょう。」

 これが習慣化すると「ご飯に行くよ」と呼ぶと、トレに行って手を洗って来るようになります。これができるようになったら、次に

「もう、早く靴履きなさいよ」ではなく
 ➪「トイレに行ったら、靴を履いて食べに行く用意してね。」

 と言い始めます。これが習慣化すると「ご飯に行くよ」と呼ぶと、トイレに行って手を洗って靴を履いて待っているようになります。

 このように「~したら~する」を使っていきます。

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