1 まずは、引き継ぎを丁寧にする
引き継ぎの方法について
小学校に発達遅滞・自閉症の子どもがやってくることが決まったら、丁寧な引き継ぎをすることが、大切です。その子どもが、小学校に来る以前に通っていたところから、情報を得ることです。
考えれる、場所は次の3つです。現在の自治体の検診システムでは、在宅からくるケースはありません。
・公立の保育所や幼稚園
・私立の保育所や幼稚園
・障害児通所施設
方法としては、次の4つです。併用してもいいでしょう。
・相手方からの文書で引き継ぐ
・訪ねていって、情報を聞き取る
・電話で尋ねる
・こちらからのアンケートを送って答えてもらう
注)稀に、私立保育所や幼稚園で「個人情報だから、伝え
られません」というところがあります。そういう所は、
子ども理解もできていなければ支援もしてないことを
隠しているところです。
➪入学後にお母さんの許可を取って、その保育所や幼
稚園に聞きに行く強引な方法もあります。しかし、
何もしていなかったことが分かるだけです。
注)アンケート方式は、軽度発達遅滞やボーダーの子どもに
有効です。以前使っていたものを例で、載せておきます。
引き継いでもらう内容は、つぎの8つです。その内容で大事なのは、子どもの状態像よりも
「その状態に対してどんな支援をしていたか?」
を教えてもらうことです。
なぜなら、状態像は、対象の子どもが、小学校に来たらすぐ掴めますが、それまでどんな支援(取り組み)を受けていたのかは、見ただけではわからないからです。
・食事
・着脱
・排泄
・身体活動
・手指活動
・言葉、コミュニケーション
・家庭環境
・その他、子どもの特性 聞いておいた方がいいこと