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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル 7 筆記具の正しい持ち方と書くときの正しい姿勢 その2
Ⅰの7のその1の続きを書きます。3️⃣と4️⃣についてです。
3️⃣ 書くときは下敷きを入れ、書く方と反対の手でノートを押さえながら書く 【解説】
小学校は、シャーペンやボールペンがこんなにも普及してきていのに、まだエンピツを使って勉強をしています。いずれ、タブレットが普及してエンピつが使われなくなるときも来るかもしれませんが、まだ暫くは、エンピツが使われるでしょう。
それには、6つの理由があります。
・軽いので、小学生が書いていて疲れない
・芯が折れにくいので、使いやすい
・壊れないので、安心
・安いので、たくさん買える
・短くなるので、頑張った証拠になる
・「とめ」「はらい」などが学びやすい
そして、エンピツが使われる限り、ペアで使われるのが下敷きです。下敷きには3つの効果があります。
・紙が凹まないので、文字を滑らかにきれいに書くことができる
・紙が凹まないので、書いたノートの裏面がきれい
・紙が凹まないので、消しゴムできれいに消せる
つまり、きれいなノートが取れるのです。きれいなノートが取れると学力が上がります。「東大生のノートは、みんなきれいだ」と言われています。
その効果がある下敷きを、敷かない子どもがいます。「面倒くさいから」「忘れたから」「何のためにあるか、分からないから」と言っている子が多いです。低学年の内に説明して、下敷きを定着させておく必要があります。
「ノートを書きなさい」というと、書くときにエンピツを持った方の手しか使わない子がいます。反対の手で、ノートを押さえないのです。知らないから使わない子や、両手をバラバラに使うのが苦手な子(発達の未熟・感覚の不統合)なのです。これも、定着させたいスキルです。
4️⃣ 適当な筆圧で(強すぎず、弱すぎない)で書ける。 【解説】
筆圧が強くて、ノートの文字が凹んでしまっている子がいます。その文
字を手で擦ったり、間違った文字を消した消し跡が残ってノートが真っ黒
になったりしています。その上に字を書くので、何を書いてあるか読めなかったりします。
筆圧が弱くて、ひょろひょろの薄い文字を書いている子がいます。その
上に、エンピツを制御できないと文字が大きくなってしまいます。このタイプの子の字も。やはり、何を書いてあるか読みにくいです。
筆圧に問題がある子どもの最大の弱点は、文字を早くのが「しんどい」ということです。つまり、「ノートを早く書けないから嫌だ」「ノートを取りたくない」となってしまうということです。これは、テスト勉強などの復習ができなくなり、最終的には勉強嫌いに繋がります。
筆圧の弱い子は、感覚統合の完成に向けて足らない運動を補うことです。つまり、学校では体育で様々な遊具を使ったり、休み時間にたくさん遊ばせるようにしましょう。
筆圧の強い子は、様々なことが重なってそうなっています。学校では、とりあえず、次の5つの声けをして軽減するように指導します。
・六角形のエンピツを使いなさい
・曲げた小指に力を入れなさい
・小指の側面をノートに付けなさい
・人差し指と親指を上に向けなさい
・肩の力を抜きなさい。
それでもだめな場合は、次の支援グッズを使います。
・柔らかい下敷き
・柔らかいエンピツ (6Bや9B)
・三角軸のエンピツ
・柔らかいエンピツグリップ
代表的なものを、あげておきます。
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