受け入れの方法とスキル 第2段階 その4
③2時間目-2
時間割に沿って、次は『ビーズ遊び』を始めます。今日は、ビーズ遊びから『アイロンビーズ(大きめ)』に遊びを広げる予定です。
先生「さァ、次はみーちゃんが最近気に入っている『ビーズ遊び』だよ。」
伊藤近先生は、ビーズ遊びのマグネトシートを見せて、ひらがなを指差します。みーちゃんは、よく分かっていて、みーちゃんのおもちゃ箱からビーズセットを持ってきます。
先生「みーちゃん、偉いね。ちゃんと、持ってくることができたね(「共
感」)。じゃ、今までは3つの色だっけど、今日は4つの色でするよ。
赤、黄、緑、白という順番でやって行くけど、それでいい?」
みーちゃんは、先生が並べた見本を並べ直して白、赤、緑、黄にしました。
先生「そうか、いつもの通りの白、赤、緑の順番がいいんだね(「想像」)。じゃ、順番を言って『この順番にして』ってお願いして。いくよ、
『し・ろ・あ・か・み・ど・り』 そして、新しい『き』だよ(「覚えて」)。覚えた。…そう、じゃその順番にしましょう。」
みーちゃんは、今、ビーズの紐通しが気入っています。針金のついたタコ糸に、ビーズを通して行きます。白、赤、緑、黄と通し終わると、また、次も間違わないで白、赤、緑、黄と通していきます。たくさんあるビーズから、間違わないで選んでいきます。
先生「そうよ、それが黄だね。よく選べたね(「共感」)。黄色とも言う
よ。」
しばらくすると、かなり長くなりました。すると、先生にそれを差し出してきました。
先生「分かった。いつものように、ネックレスにして欲しいんだね(「想
像」)。じゃ、『つくって』と言わないとね。一緒に言うよ。『つ・
く・って』」
注)この時期は、要求の言語化が1番大事な課題です。
「して欲しいことを言えるようになる」というよりは、
「セリフ」を覚えるという感じで教えていきましょう。
みーちゃんは、「て」だけ言うことができました。
先生「そうだね。言えたね(「共感」)。伊藤先生にはちゃんと聞こえた
よ。だから、作ってあげるね。ほら、ネックレスの出来上がり。」
ネックレスを渡すと、みーちゃんは首にかけて姿見の方へ走って行きました。その間に、伊藤先生はアイロンビーズの用意をします。
その5に続く